第274話・やだやだやだ！私も試合に出せェェエ！ ページ12
「今すぐAを解放してもらう！」
「フンッ、話を逸らされたがこいつは魔王様への生贄だ！ 人間に渡すと思うのか」
「Aを生贄にしたらむしろ魔王を乗っ取るんじゃないか？」
「ありえそう」
「oh,可哀想だね…魔王が」
向き合う鬼道とデスタたちに対し、テレス、マーク、ディランの3人はコソコソと耳打ちをしあっていた。
「力づくでも奪い返す！」と宣言する鬼道。
「えへへっ、ねえねえ聞いた聞いた？ 今のセリフってばカッコイイね。アレわたしのチームメイトなんだけど。カッコイイ〜」
「……こいつウザイわ」
「さっさと生贄にするぞ」
Aの相手に疲れたのか目を逸らし無視を始めたデスタたち。
「話しはまとまったか？」
現れたのは、リカと塔子に伝承の鍵を上げ、マグニード山の山道にいたローブを着た老人だった。
「魔界の住人に戦いを挑むということは、古の掟に従わねばならない。即ち！」
「！ これは…」
「サッカーで戦い、勝者を決めるべし！」
霧が完全に晴れると鬼道たちの眼前にはサッカーのフィールドが現れた。ご丁寧に真新しいゴールまで設置されている。
「生贄をたすけ」
「あ、私！ 私試合出る！ 出して！ 出せ！」
「……最近ちと耳が遠くてな」
「アンタ本当は聞こえてんでしょ！！」
早く試合を終わらせて、早急にことを推し進めたいデスタたちはAを無視しグラウンドへ降りていき、ポジションへつく。
「あ、おいこら待て！ 私を試合に出せー！」
足首に繋がれた錘と鎖がぶつかり合いジャラジャラと音を響かせた。
「せめてせめて錘は両足につけてくれない！？ これじゃあ右足だけムキムキおじさんになっちゃうからあ！」
「あいつ…よく喋るな…」
「相当この状況が楽しいんだろうな」
「新しいおもちゃが手に入ってはしゃいでやがる」
ミーティングをする間もなく鬼道たちもポジションにつき、魔界軍団Zとの試合が始まった。
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
