第264話・ライオコット島『魔王伝説』2 ページ2
「すっげぇな！ 天界と魔界のサッカーか！ 本当にいるなら俺試合してみたいな！」
「あのねぇ円堂ー…私はこの通り被害を受けているんだけど〜」
と黒いブレスレットが着いた腕をプラプラさせるA。
「あははっ……ごめんごめん…」
2人のやり取りを見届け夏未は話を続けた。
「魔王封印後、天界の民と魔界の民は、ライオコット島中央にあるマグニード山に住み着いたと言われているわ」
「あー、あのでっかい山ッスか」
「今でも天界と魔界の民っているのかな？」
「あくまでも伝承よ。でも、マグニード山に昔から住んでいる先住民の少年たちの中には、天界と魔界の力を操ることが出来る者がいるとも言われているわ」
「不思議な力か…」
「空飛んだりできんのかね」
肩をすくめ笑うAとは対象てきに土方は「こういう話好きだ」と語る。
「で、その伝承の鍵だけど…」
と呟く夏未は、TV画面に写された壁画へズームアップするとサッカーをしている人物たちの腕につけられたものと酷似していた。
「そっくりだな」
「つまり古代から伝わる本物ってこと？」
「そこまでは分からない。ただのレプリカかもしれないけど…はずれないと言うのは気になるわ」
「でもそれ鍵には見えないけどなぁ」
具体的にどう使用されたかは文献には残っておらず、天界の民と魔界の民それぞれが何らかの儀式に用いたとされているようだ。
「ウチは気にしてへんでー！」
「マジ！？」
あっけらかんと、言うリカは今のところ甲斐もなく、なによりも可愛いこと、そして人間が作ったものであればそのうち取れることが彼女の余裕な態度を生み出していたようだ。
「リカはいいだろうけど…私は百害あって一利なしなんだよねぇ。まったくどこ誰がこのゴミを付けたんだか…」
「うっ…そらかんにんって」
さすがにAには悪い、と思っているためリカはしょぼくれた。
「はぁ…」
A自身は、この後外せるようになるから構わないが、ここは深刻そうにしておかなければならない。
「決勝トーナメントの前日になっても外れなかったら実力行使だね」
第265話・集結→←第263話・ライオコット島『魔王伝説』1
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
