第263話・ライオコット島『魔王伝説』1 ページ1
前略、天国の御父様、御母様。どうやら私は絶賛中二病の子供たちと戯れることはできないそうです。ラーメン。
とスパモン様に祈ったA。
「どうしたの？」
「……ぬけない」
「え！？」
秋が驚きの声を上げる。
抜けないという事実に騒然とし、円堂がリカに「そっちは？」と聞くとリカも同様に抜けないと。
ブレスレットをつけたまま試合には出れない。しかも取れないとなると、今後サッカーの試合に出場する敵わなくなる。
「……こうなったら！」
「おいA、何するつもりだ？」
「親指の関節を抜いて外す」
冷笑するAを隣にいた佐久間が羽交い絞めにし止めた。
「相変わらず無茶なことするなぁ」
と自身にはめられた白いブレスレットを抜こうとしながらAの奇行に苦笑いを零すリカ。
「何が伝承の鍵だよ！ とんだ不良品じゃん！」
「待って！ 今なんて言ったの？」
「え、不良品…」
「じゃなくて！ 何とかの鍵って」
「伝承の鍵、天の地の王がどうのこうのって言ってた…」
「夏未、知っているのか？」
夏未は、もしかするとライオコット島に伝わる『魔王伝説』と関りがあるかもしれない、と。
「「魔王伝説？！」」
夏未の話を詳しく聞くために、一旦宿舎へと戻り、夏未が説明に必要なためTVとPCをつなげた。
そして全員が着席するのを見届けるとライオコット島に伝わる『魔王伝説』の話を把持円てくれた。
「これはライオコット島に古くから伝わるお話よ」
遥か古代のこと。ライオコット島は天界と魔界が交わる場とされており、天界の民と魔界の民は互いに覇権を争い、長い戦いを繰り広げたが、決着がつくことはなかった。
不毛に続く戦いを終わらせるために、彼らは人間が用いる力の優劣を決める手段で戦い始めた。
「それがサッカーよ」
勝負の結果、天界の民が勝ち、魔界の長である魔王封印され長かった戦いは終わりを迎えた。
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
