第221話・運がある話 ページ42
翌日は、グループBにいるスペイン代表レッドマタドールとの練習試合をすることになった。
「そういうのは昨日のうちに言ってくれませんかね」
というAのツッコミに久遠は答えなかった。
アニメ本編とは違い、アルゼンチン戦では引き分けに終わった。勝てばAグループ予選1位で通過、引き分けをしても予選通過は確実となっている。
ここでレッドマタドールと戦うことに意味があるかないかで言うと、どうだろう。
特別この試合で誰かが進化やらはないため、A本人も適度に楽しむ体で試合に臨んだ。
試合自体は、3対0でイナズマジャパンの勝利。
中でも皇帝ペンギン3号とAの必殺技が繰り出され、この得点差である。
円堂たちが満足できる試合になったため、それ自体はよしとしておこう。
その日の夕方、秋と吹雪の3人で買い物に行った。Aと吹雪は荷物持ちだ。
「そういえばAさん、昨日はよく眠れた？」
「うん、お陰様で」
「昨日？ 体調悪かったの？」
「うんん…」
「そういうわけじゃなくて」と言いかけた。その時、キャァァァッと金切り声のような音が背後からして振り返ると一台の乗用車がAに向かって突進してきた。
「危ない！！」
「Aさん！！」
吹雪に腕を引かれ間一髪、車に轢かれずに済んだ。
「あ、あぶねぇぇぇぇえええ……！」
尻餅をついてガタガタ震えるA。
彼女が無事なことを確認すると秋は膝から崩れ落ち、ホッとした様子だった。
吹雪も深く、深く息を吐き生きた心地がしなかった、とばかりの表情をしている。
「君たち大丈夫か！？」
「イナズマジャパンの吹雪くんだ！」
「九重さんもいる！」
野次馬がぞろぞろと集まってくる。
そんなことより乗用車の運転手助けてやれよ、と思ったAは乗用車へ視線を向けると
建物の壁に減り込んだ運転席からはすでに人が脱出したように扉が開いており、萎んだエアバッグがあるだけで人の影が一切なかった。
「うわぁぁぁ？！ 誰だ！ 俺の車運転したヤツぅ！」
若い男性が頭を抱え叫んだ。
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
