第219話・下手くそな笑顔 ページ40
「ご馳走様…」
夕食を早々に食べ終わり、食器を片付け自室に戻ろうとすると秋が声をかけて来た。
「あ、Aさん！」
「なに？」
「うん…なんだか、ぼーとしているみたいだから…風邪？」
「あはっ、私体調管理はしっかりしているけど、今日は疲れたから、先に休ませてもらうよ」
「ごめんね」と作り笑いだと分かってしまうほど不器用な笑顔を見せ、食堂から出たA。
円堂たちは綱海が冬花特製のにんじんゼリーを食べているのを見ていたため、彼女の様子が妙なことに気づくことはなかった。
2人を除いては━━━━━━━━。
「A、少しいいか」
鬼道がAのノックすると中から「はーい」と返事があり、扉が開いた。
「有人じゃん、どしたの？」
「おまえこそ。一体どうしたんだ…作り笑いが下手くそだったぞ」
「……まぁ、入ってよ」
Aが扉を開き鬼道を招く。
どうやら聞かれたくない話があるようだ。
「座りなよ」とベッドの淵に座るよう促された鬼道はやや遠慮したように、彼女が普段使っているベッドに座った。
彼女はというと、机に付属している椅子に膝を立て、やや行儀悪く座った。
「で、なに？」
「何があった、と聞いているんだ。誤魔化すなよ」
「…まぁきみを誤魔化すことなんて出来ないってわかってるけどね」
机の上に放置されていた手紙を鬼道に渡すA。
鬼道は、見ても良いのか？ と尋ねれば彼女は頷く。
手紙を広げた鬼道は絶句する。鬼道も、幾度となく見たことのある筆跡だ、誰からの手紙かなどすぐに分かる。
「行ったのか？」
「うん…」
「どんな話をした？」
「…代表を辞退しろって」
「それだけか？」
「具体的にはそんな話し。でも忠告はされた」
「忠告だと？」
「代表を辞退しないのなら自分にも考えたあるって…」
影山に考え、冷や汗が噴き出た。
あの人のやり方を一番理解しているのは鬼道有人だから。
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
