第218話・私にも考えがある ページ39
「それと代表を辞退することのなにが関わるの？ 分からないよ！ ちゃんと教えてよ！
円堂や…有人たちに危害が加えられることなの？
私はサッカーやっていたいよ…円堂たちと、サッカーが……やりたい……
あなたのサッカーを………知りたいのに…」
「A……━━━━すまない。おまえに言えることはない」
「！！ なん、で……私だって当事者でしょ？ どうして教えてくれないの！？」
それとも、ガルシルドの名前を出せばこの人は教えてくれるのだろうか？
と頭をよぎる。
そうだ、この人がここまで頑固になる理由なんて、分かりきっているじゃないか━━━━
「ガルシルドか？」
「！ 何故それを知っている！？」
ガシッと肩を強く掴まれ、顔を覗かれた。
突然のことに驚きフリーズしていると、ハッとした影山が「すまない」と謝罪をし
私の肩から手を離した。
「…これ以上、言うことはない。
A、これ以上サッカーに関わるのなら……私にも考えがある」
「……なんと言われようと私は辞退はしない。円堂たちと世界一を目指す」
私がそう伝えると、後ろ髪を引かれるような思いで影山はその場を去った。
その背中を見送り、膝から崩れ落ちた。
「……呪いじゃないか…そんな、約束…」
母と父の約束が娘を守る、というのなら、それはきっと後を託した親心として理解はできる。
でも、父のやっていることはただ私をサッカーから遠ざけようとしているだけにしか思えない。
肩を掴まれ、ズレたサングラスから覗くあの人の目は、怖かった━━━━。
しばらく呆然とその場に座り込んでしまった。
なにも思考することなく、答えが出るわけもなく……
気づけば午後の練習が始まる10分まで、ハッとして立ち上がり駆け出した。
午後の練習には間に合ったが、あまり集中が出来なかった。
ただ幸いだったのは、久遠がそれに気づいていながら、私をグラウンドから追い出さなかったことだ。
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
