第207話・木暮、失言 ページ28
「どうしてヒロトさんがそこまでAさんのこと考えるの？
そりゃ俺だってあの人に感謝することも、まぁまぁあるし、プレイヤーとしては慕ってるけど」
「そう…だな。笑わないで聞いてくれるかい？」
「？」
「……俺ね、Aちゃんが━━━━━━すき、なんだ」
宙から視線を外し、顔を背けるヒロト。
木暮は目を見開いた。
すき？ スキ？？？ すきってなんだっけ？ すきって、あれか？ 隙か？ 鋤か？ すきって…？
すき、という言葉が頭の中で巡り巡る。そして『好き』にたどり着くと
「ぅうぇぇええええええええええーーーーーーーーーー！？！？？！？！？！？！！！！！？
好きぃぃぃぃぃいいいい！？！？？！？！？！？！？？！？！」
「こ、木暮くん、声が大きい！」
「え、い…いや…いや、いやいやいやいやいやいやいや！！ 好き！？ Aさんを！？
なんで！？ どこが！？ いや、確かにAさんは俺から見ても美人だし、胸ないけど！」
◇
「ブｪｯクｼィ！」
Aがくしゃみをすると隣にいた円堂が「どうした？ 風邪か？」と顔を覗いてくる。
「はて？ なんか非常にムカつくことを噂された気がする。見つけ次第殺す」
「殺意高ッ」
風丸の顔が引きつった。
◇
「プレイヤーとしてはすごく慕ってるし、頭良いし、強いし、カッコイイけど！
上品に見えて性悪だし、口悪し意地悪だし、暴力的だし！ 怖いじゃん！
ヒロトさんが好きになる要素なくない！？」
木暮の散々な言いように、酷い目に遭って来たのが容易に想像できたヒロトは苦笑いを零す。
「はははっ……確かに傍から見たら、結構な傍若無人にみえるけど、
いろいろ抱えて考えているし、真面目過ぎるせいで責任感が強くて、
自分の中だけで、すべてのことを解決しようとしている。
俺が彼女を好きになったのは、きっと…あの時━━━━━」
ヒロトは木暮にジェネシス戦が終わった時、
落下して来た瓦礫を跳ね除けた時に好きになったのだと語った。
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
