第205話・落とし穴 ページ26
宿舎へ帰ろうとする一向に、木暮が染岡に声を掛けた。
「練習に付き合ってくれませんか？」
「練習？ おお！ ちょっとはやる気出したみたいだな！」
と木暮の真摯な姿勢に染岡は、なんの疑いもせず近づいていくとドゴォっと音を立てながら地面に消えた。
落とし穴だった。
「やーいやーい！ 引っかかった！引っかかった〜！」
心底の楽しそうにする木暮は、跳ねて喜んでいた。だが、そこは染岡さん。
「木暮ェェェエエ！！！！！！」
「うわぁぁ！？」
すぐに落とし穴から這い出た染岡が怒号を上げながら木暮を追いかけだし
染岡にいたずらをすればどうなるか、など分かりきっているはずなのに
木暮はわざわざ染岡をターゲットにいたずらを仕掛ける。
「まったく木暮は相変わらずだな…」
「あっはっはっはっ……」
鬼道と円堂も含めその場にいる面々は苦笑いを零した。
「にしても木暮も手加減できるようになったよね〜」
「あ〜…そう言われてみれば」
漫遊寺中で1人掃除していた頃は、相手が怪我をしそうなような行為も
厭わないことばかりだった。
今回の落とし穴は、ちゃんと地面を見れば土の色も違うし、
落とし穴自体狭く浅めに作られている。
以前の彼ならば、もっと深く広い怪我をしそうな落とし穴を作っていただろう。
「追いかけっこしているアイツらことは放っておいて、宿舎に戻ろーぜ」
「それもそうだな」
綱海に佐久間が賛同すると、次々に宿舎へ向け歩き出した。
「木暮も染岡も、追いかけっこするだけの体力残っているんだな」
呆れ半分の円堂がそう言うと、風丸が「あれは別のベクトルだと思うぞ」とツッコミを入れた。
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
