第142話・杞憂であれば ページ7
フィディオにこれまで影山がしてきた行為の詳細を伝えた。
そんな話を聞いて絶句しないわけもなく、
「そんなことが…影山零治、恐ろしい男だね。
そいつが、このイタリアエリアにいるなんて…」
フィディオの言葉にハッとする鬼道は「まさか…そんなっバカな…」と呟いた。
ミスターKが影山なのでないか？ と推測してしまった鬼道。
「考えすぎだ、鬼道。ミスターKが影山なんてことある筈ない」
「…そうだな…すまない、忘れてくれ｣
「でも、大変だよな。代表決定戦。残ってるメンバーって6人だけなんだろ？」
「うん…。でも、今いるメンバーで戦うしかない」
「けど、5人も足りないんじゃ…んー…何かいい考えは…」
フィディオのために、と考えを巡らせる円堂。
ふと、自分を含めその場にはイナズマジャパンのメンバーが5人いた。
「そうだ！ 俺たちがフィディオのチームに入ればいいんだ！」
「「え？」」
突然の提案にフィディオも鬼道も佐久間も驚いた。
大事なことは、ミスターKにフィディオたちの実力を示し、代表の座を守ること。
円堂は、公式戦ではないため怪我人の助っ人くらい認めてくれるだろう、とのこと。
だが
「やりたきゃ勝手にやれよ。俺は、別にやることがあるんでね」
そう言って一足先に橋を降りていく不動。
鬼道と佐久間も、影山を探し出すことが優先だと、円堂の提案には乗れない様子だ。
「ありがとう円堂。気持ちだけでも十分だよ」
「でも…」
「これは俺たちの問題だ。今、自分達の力で出来ることをやるだけさ」
「…そっか。頑張れよ！」
「ああ。そっちも、探している男を見つけられるといいな！」
「ああ！」
そうしてフィディオと別れ、5人で手分けして影山の捜索をすることになった。
「俺はこっちを探す｣
と指を差し円堂が行ってしまうが、
「待った」
「え？」
「時間を決めよう。30分後にさっきの橋で落ち合おう」
「おう！ 分かった！」
「不動も…」
「わーったよ」
そう言って軽く手を振り行ってしまう不動。
その不動に距離を取りつつ着いて行こうとする鬼道に佐久間が肩に手を掛けた。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
