第178話・VSジ・エンパイア4 ※ ページ43
風丸の負傷は思ったより深かったようで、風丸は栗松と交代せざる負えなくなった。
栗松がDFへ入り、飛鷹がMFに入った。
ジ・エンパイアのスローイング。交代した栗松がボールを奪うが、早々に取り返されてしまう。
「エミリア！」
「3点目━━━━」
ニヤリと口角の上がるエミリアだがそこへ影が差し込む。
「貰った！」
「！！ 九重A！」
エミリアへのボールをパスカットし、エンジン全開に彼女は守りが手薄になったジ・エンパイアの陣内へ攻め込む。
「早い！？」
「なんだあのスピード！」
呆気に取られるジ・エンパイア。
「すっげぇAさん！」
「俺たちも続くぞ！」
ついにAの覚醒かと、沸き立つイナズマジャパン。
「ふんっ、誰が来ても同じことだ」
━━━━━━深く呼吸をする。身体は柔軟に、心は鋼のように。
しなやかに、柔らかに、そして強く、硬く。
肺にいっぱいに空気を吸い込む。酸素を身体に巡らせると、脳が一瞬だけど疲労を忘れてくれる。
決して長くない続くことはないけれど、前へ進むために、イナズマジャパンと楽しいサッカーのために…
「そうだね、私……サッカーをするためにここに来たんだ！」
そう意気込むと、どうしてだろう。身体が羽のように軽い。
楽しくなってきた━━━━━━！！
目の間に立ち塞がる不落の要塞を崩すことを楽しみたい！
「クレイヴソリッシュ！！」
「アイアンウォール！！」
Aとテレスの必殺技の攻防。
(お、重い！ そんなバカな！！)
額に汗をにじませたテレス。Aの必殺技を何とか押し留めた。
「うはっ、悔しいー！」
止められたのにどうしてか嬉しそうな顔をするA。
「Aちゃん？」
「ヒロト、次来るよ！」
「！━━━━うん！」
心底楽しそうな顔をするA。
この場に円堂はいないけれど、この試合は苦しいものだけれど、どうしてだろう━━━━━━
「心躍るよ！ とっても楽しいね！」
「…フッ」
隣を走る豪炎寺が笑う。
Aとテレスの攻防を見ていた立向居が胸を抑えた。
「Aさん……」
「立向居！ 楽しもう！ 点差なんてすぐ追い付いてあげる！ いっぱい失敗していいよ！」
第179話・VSジ・エンパイア5 ※→←第177話・VSジ・エンパイア3 ※
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
