第177話・VSジ・エンパイア3 ※ ページ42
「ここまで攻撃的なチームだったなんて…」
「エミリアさんばかりの活躍が目立つせいで、他の選手たちのクローズアップされなかったのかも…」
ベンチで目金やマネージャーたちが驚く中、冷静に分析をする秋。
エミリアばかりに気を取られていたから、というわけではないが、
事実としてそこには攻守に優れた選手と2人を際立たせるための
縁の下の力持ちとしての『チーム』がそこにはあった。
試合再開、豪炎寺とA、風丸、虎丸が上がって行く。
ボールを持ったAがジグザグフレイムに阻まれてしまう。
「A…？」
「はぁ…はぁ、くそっ…！(やっぱり…疲労が…集中しろ！！ でなきゃ点は返せないぞ！！)」
豪炎寺はAの異変に気付く。
体力自慢の彼女もさすがに試合が進むにつれ疲労が蓄積していく。
肩で息する時間も増え、思い通りに動かない身体に鞭打つように膝を叩く。
Aが思ったように動けず、防戦一方のイナズマジャパン。
そしてボールは再びレオーネに渡りシュート体制へ。
「ヘルフレア！！」
「魔王！ ザ・ハン━━━━━━ぐぁああっ！！」
未完成の魔王・ザ・ハンドを発動しようとした立向居だが、
完成に至らずシュートを許してしまい、ジ・エンパイアは追加点を入れる。
試合が再開される。
ボールを持ちジ・エンパイアの陣地に攻め込む豪炎寺だったがボールを奪われてしまう。
「まずいっここでFW繋がれたら！！」
風丸が即座に判断し、エミリアに渡る前にボールをクリアした。
だが風丸が足を抑えたまま動かない。
「風丸！」
「風丸さん！」
「すまない…足を捻った…」
「風丸…」
Aが申し訳なさそうに風丸の顔を覗き込む。
「A…どうしたんだ、おまえ」
「え」
「いつもの調子じゃない。何があったんだ」
「別に、なにも…」
「嘘を言うな」
「ッ……」
「長い付き合いだ。おまえの嘘くらい分かる、いつもより動きがしなやかじゃないぞ」
「……説明はあとでちゃんとするか…ごめん」
真っ直ぐ目を見つめている風丸に対し瞳が揺れ視線を顔ごと逸らすA。
風丸は心配そうに彼女の名前を呼ぶが、返答はなかった。
綱海に肩を貸してもらい、風丸はベンチへ向かった。
第178話・VSジ・エンパイア4 ※→←第176話・VSジ・エンパイア2 ※
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
