第173話・エミリア・アルメイダ※ ページ38
「九重、到着したようだな」
「…円堂がいない」
ベンチでリラックスした状態にいたテレスが彼女の登場に顔を上げる。
テレスの前に立ち、ベンチの様子を伺うのはジ・エンパイアの特別選手枠、エミリア・アルメイダ。
華奢な体躯に金色のショートボブが潮風に揺れる。
長い前髪の片方を赤いヘアピンで留め、片方の前髪からは目が微かに隠れている。
その肢体に似合わない剛脚の持ち主であり、ストライカーとしてのパワー、テクニックもずば抜けている。
彼女はジ・エンパイアの10番であり、本来の10番レオーネとエースストライカーを掛けた
勝負をし見事勝利を勝ち取り、予選大会ではハットトリックを2回決めている選手だ。
これまでGKは彼女のシュート止めたことがなく、ストライカーとして世界に名を轟かせるようになっている。
だがその目の上のたん瘤が九重A。
彼女は攻守に優れた選手。攻めることの多いエミリアとは別格の選手だ。
だからこそ憧れもすれば、ライバルとしても戦いたいと思っていた。
ただ円堂守。
あのエドガー・バルチナスのエクスカリバーを止めたGKと一度戦いたかったのに、
鬼道もいないのであれば力半分のイナズマジャパンと戦っても、意味がない。
「あの子、強いのかな」
「さあな。確か1年だろ。ですよね、監督」
「ああ。タチムカイ、だったかな。注目されるほどの選手ではない」
「ふ〜〜〜ん……つまらない試合になりそう」
エミリアはそれだけ言ってスタジアムの中へと姿を消した。
それは彼女のルーティーンであり、1人で精神統一するのだ。
試合が始まるきっかり1分前に返ってくるため監督もテレスも容認している。
やや彼女に対し甘やかしすぎだ、とも言われることもあるが、
エースストライカーであるエミリアのメンタル面のケアは重要である。
第174話・攻守に優れたチーム ※→←第172話・キャプテンマーク※
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
