第171話・ただいま現着！ ページ36
Aが会場入りすると「わあ！」と歓声が巻き起こった。
「！ A！！」
グラウンドの出入り口をチラチラ見ていた風丸がいち早く気付き、
彼の声に呼応するようにイナズマジャパンの全員が彼女の登場に目を真ん丸にさせた。
「Aさん！ もう心配しましたよ！」
「キャプテンは！？ 鬼道さんや佐久間さんもいないし…」
「一体なにがあってでヤンスか？」
「監督もいなくって…俺…！ 俺ぇ…！」
「A、何があったんだ」
メンバーそれぞれが不安に思っていたこと、
監督とキャプテンである円堂がいないことへの心細さが吐露されていく。
マネージャーたちも不安そうにしていた。
「説明はあとでちゃんとする。
悪いけど、円堂、有人、不動、佐久間は来れない。監督も」
時間的に考えても、Aの言うことは筋が通っていた。
風丸も状況からして『奇跡』を諦めきれないところではあったが、仕方あるまい。
「そうか…」
すると豪炎寺が「やるしかないだろう」と頷いた。
「そりゃそうだけど、監督もキャプテンもいないんじゃ…」
「だからどうした。キャプテンキャプテンって、お前らだって日本代表のメンバーだろ？
だったら意地を見せてみろ！ 意地を！」
1年生たちが不安に思うことも理解はできる。
綱海は言う、自分たちに多くの想いがかかっているのだから、と。
「今その思いに答えなくて、いつ答えるんだ！」
プレッシャーを与えるような言い方になってしまう綱海、だが「なーんてな」とお道化た。
「ま！ いずれにせよだ、乗りかかった波は越えるしかねーってことだ！」
「綱海の言う通り」
「A…これ」
「？ キャプテンマーク？」
「おまえがつけてくれ」
「な、何言ってんの！？ 私キャプテンなんて器じゃない！ そういうのは風丸や豪炎寺がやって！」
「俺も円堂ほど立派なキャプテンが務まるとは思えないな」
「分かってるなら、豪炎寺も何か言ってよ！」
ムスっとする彼女のいつもの様子に緊張感がいくばくか解れるイナズマジャパン。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
