第137話・影山の来歴2 ページ2
幸の出産は難航した。
逆さ子になり出にくく、何十時間も力んでいた。
母体が酷く衰弱しているため、このままでは、という看護師たちが頭を変える中
やっとの思いで産まれたのが、のちの九重Aだった。
Aはとても健康優良児であり、母親である幸は即別の病棟に移され、
治療が行われ事なきを得た。
当の影山はというと、その日サッカー部の試合であったが
引率はせず分娩室の前をウロウロしていた。
幸の両親に対し、平謝りをし落とし前をつけることを約束した。
Aを出産した幸もその日の内に病室に戻ることが出来、
我が子を抱くことが出来た。
そして影山零治の落とし前━━━━━━それは、幸と結婚しAを育てることだった。
妻子を見捨てることは、
彼が一番嫌うあの男影山東吾と同じ存在になると、思ったのかもしれない。
もしくは、本当に幸のことを━━━━━━そんなことを考えても、せんないことだろう。
妻子をもったからか、影山の行動は以前ほどの過激さはなりを潜め、
7年間、サッカーばかりを憎んでいた男は、父親として振舞っていた。
だが、7年前━━━━━━
幸が病気でなくなった。
彼のなりを潜めていた復讐心は再び燃え上が、サッカーへの向けられた。
幸とAを最後まで、何があっても守ると約束した影山だったが、
幸の両親にAを預け、定期的に連絡や養育費などを出すが、
Aと顔を合わせることはなく、6年の歳月が過ぎた━━━━━━。
6年の歳月は短いようでとても長く、
Aは、影山が推薦した中学校へ入学するが、6月初頭に雷門中へ転校した。
影山はそれを知らなかった。
Aはそこで父が復讐心を抱いた相手の孫である、
円堂守と出会いサッカーを共にサッカー部を作りプレイしていた。
何の因果か、Aの意思か、
円堂大介の孫がキャプテンとなり、共にサッカーをする愛娘と
雷門中サッカー部は破竹の勢いでFFを勝ち上がり、
ついには帝国学園に脅威になると判断され、影山の復讐心が暴れ出した。
スパイである冬海を利用し、バスに細工したが同じく帝国からのスパイにをしていた
土門の密告により事なきを得た円堂とA。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
