第166話・ぷい ページ31
「鬼道、フィディオ！ DFラインを固めろ！ 試合はまだ終わっていないぞ！」
「マモル…」
「ああ！」
円堂に声を掛けられ、チームKのやり取りを見ていた鬼道とフィディオが動き出す。
「攻めるぞデモーニオ！！」
「ああ…」
ゴーグルと髪を結っていたゴムを外したデモーニオ。
「行くぞ、みんな！」
と声をかけ駆け出した。
ドリブルで上がってくるデモーニオの前に立ち塞がるA。
「九重A！」
「来い、デモーニオ・ストラーダ！！」
「━━━━本当はずっと憧れていた。貴方に引導を渡されるなんて光栄だ！」
デモーニオは怯むことなくAへ突っ込む。
「だから…見てくれ、俺のシュートを！！━━━━━━ブラフマーストラァ！！」
「なっ！？」
「ブラフマーストラだと！？」
「Aのシュート！？」
Aの代名詞とも言えるであろうシュートを披露するデモーニオ。
彼の放ったシュートは真っ直ぐに円堂の守るゴールへ向かって行く。
「イジゲン・ザ・ハンド！！」
円堂がイジゲン・ザ・ハンドで防ぎ、試合終了のホイッスルがフィールドに鳴り響いた。
オルフェウスが歓喜の声を上げ、チームKは負けてしまったが項垂れる様子はなかった。
デモーニオはフィディオ近づいていき、手を差し伸べた。
「ありがとう。お陰で、大切なものを思い出す事が出来たよ」
頑張ってくれ、イタリア代表として。俺たちはまた、俺たちのサッカーを始める！」
「ああ！」
フィディオは驚きつつもデモーニオの握手を受け入れ、デモーニオたちの想いを背負うことになった。
フィディオに挨拶を終えたデモーニオはしおらしい表情を浮かべながら鬼道たちへ歩み寄った。
「鬼道…俺は」と言いかけたデモーニオに鬼道は
「またピッチで会おう」
「！！」
「デモーニオ・ストラーダ」
「鬼道…！」
優秀な選手であることを認めるように鬼道は伝えた。
デモーニオは次に、彼の隣にいたAへ視線を向けるが、プイッとそっぽを向かれてしまいあからさまにしょんぼりしてしまう。
「A…」
「大人げないぞ」
「いいもん子供でぇ…まだ14歳だしぃ。ふん」
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
