第095話・お前自身のサッカー ページ7
「お前、すっげー速いんだな！ 付いていけなかったぜ！」
「君のパワーも大したものだよ！」
「俺、円堂守！ 日本代表のGKなんだ！ お前、イタリアの代表だよな！ 昼間練習しているところみたぜ！」
「ふふっ」
「？ どうした？」
「いや、日本人には知り合いがいてね。彼のことを思い出した」
2人が握手を交わし、フィディオはAとも握手を交わした。
すると軽トラを運転していた大介が運転席から出て来た。
「怪我はないか？ 小僧たち！ びっくりしたぞ！ 突然飛び出しおって！一体何の用だ 」
円堂は丁寧に、その正体を知らないまま大介にタイヤを貸してくれないかと交渉を始めた。
「そんな古タイヤ、何に使うんだ？」
「サッカーの特訓です！」
「え、」
巨大なタイヤを一体何に使うのかフィディオも驚いている様子だった。
「物好きな奴だ。タイヤでサッカーの特訓とはな……」
「変わっているなぁ、君は！」
「ははっ」
「覚えておくよ、円堂守！」
「ああ！ 試合で会おうぜ、フィディオ！」
「君もね、A」
「あ、あ…うん。でもあの、影の異端児はマジでヤメテクレマセンカ…」
ガシッ！ とフィディオの肩を掴み虚ろな目で言うAに気圧され「あ、ああ…」と冷や汗を掻きながら了承したフィディオと別れ、日本代表の宿舎の裏手に大介と共に巨大なタイヤをヤシの木に括りつけた。
「よし、これでいいだろう」
「すみません、手伝ってもらっちゃって」
「ありがとうございます」
円堂と2人でお礼を言うと大介は「これをどうするんだ？」と尋ね、円堂は実演をして自分はこうやって必殺技を身につけて来たんだ、と嬉しそうに話す円堂。
「全部爺さんのお陰か」
「え？」
円堂は虚を突かれた顔をした。
「お前さんはそれで良いのか。お前自身のサッカーは何処にある？」
「俺の…サッカー……？」
問われた言葉に詰まる円堂。
大介は「フッ」を笑って、タイヤは上げる。と伝え軽トラに乗車し帰るのを見送る。
「……何言ってんだ？あの人。訳わかんない…」
円堂は、タイヤに手のひらをぶつけた。
「爺ちゃんの技は、俺の技だ。俺はこれで、世界の頂上まで行く！！」
「本当にそれでいいの？」
「！ ……Aまで何、言ってんだよ……」
「これも試練だよ、円堂」
「試練…」
Aは頷き「期待しているよ」と伝え、宿舎に戻った。
第096話・オープニングセレモニー ※→←第094話・イタリアの白い流星
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ＾＾ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて？ (2022年9月7日 20時) (
レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ？？？｢草。草ですよ。エドガー…｣ 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の１つです。続きを楽しみに待ってます！ (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます！FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます！続き、とても楽しみにしてます！天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年8月28日 14時
