第126話・敗北宣言 ページ38
「完敗だ」
「え」
「完敗だ、円堂。パーティーでのことをここで謝罪する」
きっちりと頭を下げたエドガーに円堂たちが驚いて声が出ない。
「えぇ！？ どうしたんだよ、エドガー！」
「事実だ。だが次があれば、我々は負けない」
「おう！ 俺たちももっともっと強くなって、エドガーたちからの挑戦を受けるぜ！」
円堂から握手を求められ、握り返すエドガー。
ふっと笑みを浮かべて長い髪を風になびかせ背を向け去って行った。
「あいつ最後まで上から目線だったな」
「そういう奴なんだろ、エドガー・バルチナスってやつは」
「そッスね！」
Aと向き合い言葉を交わすエドガー。
「きみが円堂を好きになった理由、分かった気がする。
だが競争率は高いんじゃないか？」
「そうだよねぇ、円堂はモテモテさんだからね」
「？ 随分と余裕だな。それとももう恋人同士なのか？」
「は？ 恋人？」
「違うのか？ 私はてっきり━━━━━━━」
「ブハッ」
「おい、何故笑う」
「いや、だってｗぷふっｗふふっんｗふふふｗｗｗｗ」
「おい」
「ぶはーーーーｗｗｗはーーーーぁｗｗｗｗｗ
なにｗなにそれなにそれなにそれぇぇえｗｗｗｗｗ
はーはーはーはーｗｗｗｗ 円堂と？ 私が？ｗ どんな冗談だよー！」
「━━━━━━、私もまだまだ人を見る目を養わねば……」
脂汗出る額を撫でるエドガーに対し腹を抱え大笑いするA。
「確かに円堂は好きだけど、恋と愛とかぜんっぜんない！
ほんとただの憧れだから」
「？ 憧れ？」
「そ。円堂とサッカーがしたかった…ただそれだけ。それだけの理由で私は今ここにいる。
もちろん、今いる仲間たちもとっても大切で大好き。円堂が特別なんじゃない。━━━━━━━私にとってイナズマジャパンが特別なだけ」
ひぃひぃ言って笑っていたAの顔はいつの間にかシャキッとキリリッとしていた。
納得した━━━━━。
イナズマジャパンが負ければ、Aが認めていたのにこの体たらくか、と
鼻で笑ってやろうと思っていたが、
ただ彼女が彼らとサッカーがしたいためにこの場にいるなんて、思いもよらなかった。
世界の選手たちが国の威信をかけているというのに、
何たる傲慢、
何たる身勝手、
何たる自由なんだろうか。
「きみにそこまで言わせるジャパンの選手が、うらやましいよ」
心の底から、敗北宣言が告げられた。
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ＾＾ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて？ (2022年9月7日 20時) (
レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ？？？｢草。草ですよ。エドガー…｣ 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の１つです。続きを楽しみに待ってます！ (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます！FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます！続き、とても楽しみにしてます！天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年8月28日 14時
