第125話・小悪魔 ページ37
「ッ━━━！？」
背後から悪魔がせせら笑うような声が聞こえる。
バッと振り返るエドガー。
「なぁんだあ…エドガーを泣かせたくて勝ったのに…ざんねん」
「残念だと思っていないだろう、A」
「さあ？」
と笑うAにエドガーはため息が出た。
「まったく。きみと話すと疲れるよ」
「そりゃご愁傷様」
「きみなぁ……」
再びふか〜〜〜くため息を吐いたエドガー。
正直なところ、彼女に対して呆れかえっている面も勿論ある。
自由奔放に風に揺らされる花びらのようで捉えられないと言うのに、
いつもこちらの心を知らずにいる彼女が、時折憎らしくおもことがある。
「今回は勝ちを譲ったが、次があれば負けはしない。
我々は誇り高き『ナイツ・オブ・クイーン』なのだから」
「エドガーがそう思っているのはいいけど、円堂たちだって多く想いを背負っている。
それを嘲笑される謂われわない。ほら、円堂に謝って」
「うぐっ……━━━━━わ、わかった」
試合開始前に謂れのない嘲笑をされた円堂。煽られても正論で返し、とても落ち着いていた。
誇りを持って対戦するといいながら、そんな円堂に対し挑発し、
喧嘩を売り上から見下していた。
勝つことが試合の途中まで当然だと思っていたくらいだ。
Aに諭されるまでもなく、面と向かって謝罪することは人として当たり前のことだった。
「円堂」
「エドガー！ お前のシュートすごかったな！」
「……は？」
「染岡のドラゴンスレイヤー撃ち返すなんて、驚いたぜ！」
「全くだな。俺も撃ち返されるなんて思ってなかったぜ…」
「Aさんが認めるだけはあるな、アンタ」
円堂に謝罪に来たのに、何故かすごいすごい、と褒められるエドガー。拍子抜け、とはこのことだ。
すべてにおいて自分の心の狭さに委縮し、申し訳なさが込み上げてくる。
後ろをチラッと見るとAが背を向け肩を震わせ笑っていた。
嗚呼、やはりだ。彼女はこうなることを分かっていてやったんだ。
円堂もイナズマジャパンのみんなももうそんな些細なことを気にしてはいない。
全力でぶつかって勝ったこと。大好きなサッカーで向き合えたことが
彼らにとってどんな結果になろうともそれが事実なのだと。
第126話・敗北宣言→←第124話・VSナイツ・オブ・クイーン9
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ＾＾ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて？ (2022年9月7日 20時) (
レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ？？？｢草。草ですよ。エドガー…｣ 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の１つです。続きを楽しみに待ってます！ (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます！FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます！続き、とても楽しみにしてます！天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年8月28日 14時
