第092話・各エリア ページ4
春奈がパンフレットを持ちながら、ライオコット島の説明をしてくれる。
バスに乗り街並みを見ていたためか綱海も調子が戻ってきたようだ。
しばらく走っていると、南の島という雰囲気がなくなりどことなく西部劇っぽ雰囲気の街並みになってきた。
「あれ？ 南の島じゃなくなったぜ？」
「よく気がつきましたねぇ。なんとこの島は━━━━」
「出場チームが最大限に力を発揮できるように、そのチームが滞在するエリアには母国と同じ街並みを再現しているそうですよ！ 見て下さい！ まるで映画のセット見たいです！」
目金が説明しようしたのを春奈が変わりに説明をしてくれる。
更にキャラバンは走り、
「ここはイギリスエリアですね。町並み再現のために本国から取り寄せた数百年前の煉瓦を使っているそうです！」
円堂たちは「へ〜」と興味深そうに街並みを眺めていた。
「落ち着いた雰囲気が、歴史と伝統を感じさせるわね〜」
秋がうっとりしていると、壁山と綱海がお腹空いた、と雰囲気ぶち壊しなことを言ってくる。
次のエリアはイタリアエリア。
「地中海の町並みが忠実に再現されています！」
「すごいですね、この島！」
「ここにいるだけで世界旅行ができるじゃねーか！」
と虎丸と染岡が感心していると、円堂が突然キャラバンを止めるように伝えた。
ゆっくりと止まると、窓の外にはサッカーフィールドが見え、フィールドでは青を基調としたユニフォームを纏った少年たちがサッカーの練習をしていた。
「見ろよ！」
「あれは？」
円堂たちが食いるように車窓から顔を出し、彼らを見ていた。
「イタリア代表、オルフェウスだね」
「知っているのか？」
「まぁね。ボールを持っているのはイタリアの白い流星、フィディオ・アルデナ…イタリアのストライカーだよ」
Aが説明している中で、フィディオはボールを持ち、細やかな技術と卓越したキープ力でぐんぐんと攻めながら、それぞれのポジションに声をかけていた。
「アイツフィールドの真ん中にいるのに、後ろのDF陣の動きまで見えているのか！」
「まるで後ろにも目があるみたいだ…」
「世界のトップレベルの中でいるそうだ。
空から見ているかのように、フィールドの全てを見ることの出来るプレイヤー」
「フィールドの全て…」
圧倒的な存在感を植え付けたフィディオ。世界のレベルを知るには彼だけでもじゅうぶんだったようだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 494人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ＾＾ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて？ (2022年9月7日 20時) (
レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ？？？｢草。草ですよ。エドガー…｣ 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の１つです。続きを楽しみに待ってます！ (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます！FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます！続き、とても楽しみにしてます！天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年8月28日 14時
