第005話・エイリア学園 ページ6
傘美野中に着くと真ん中に立っていた少年が黒いボールで、学校を破壊しようとしていた。
「待て！」
円堂が言うと少年の動作が止まった。雷門は傘美野を庇うように前に出る。
「お前たちがこの者の代わりに勝負するというのか？」
「ああ、そうだ！」
「本当は俺たちが守らなきゃいけないのに…俺たちは棄権したんだ…。逃げようとしたんだよ」
「安永…」
「大丈夫だよ」
「！」
「たまたまあったサッカー部。そこが出来たてであっても標的にした彼らはただの暴力で従わせようとする愚か者に違いない。逃げることは悪いことじゃない。時には逃げて、目を逸らすことだって大切なんだよ」
Aの言った愚か者という言葉に眉間に皺を寄せた宇宙人たち。
「さあ、始めようぜ！ 宇宙人！」
「いいだろう！」
少年は傘美野の出前にボールを持ってくるように言う。出前は戸惑っていたが少年に「行け！」と強めにいわれ返事をしてボールを取りに行った。
「？ そいつでやるんじゃないのか？」
円堂が黒いサッカーボールを指さすと少年は、円堂たちのレベルに合わせてやる、と上から目線で言った。
「なに…？」
「落ち着け円堂」
「監督！」
「奴らのペースにはまるな」
「豪炎寺くんも、一之瀬くん、土門くんもいないのよ！ 現状では染岡くんのワントップになるわ！ 大丈夫なの？」
「大丈夫だよ。私も出るんだから」
「ああ、問題ねーよ」
「頼むぞA」
「はいよ」
円堂は、全員に「頼んだぞ」と言った。
そして傘美野中のグラウンドにて雷門中と宇宙人と名乗る彼らが集まった。
「お前たちの名を聞こうか。俺たち雷門中サッカー部！ 俺はキャプテンの円堂守！」
「お前たちの次元であえて名乗るとすれば、エイリア学園とでも呼んでもらおうか」
「エイリア学園…」
「そして我がチームの名は、ジェミニストーム。我が名はレーゼ！ さあ、始めようか」
審判は傘美野中の出前がやることになった。
Aは染岡とのツートップ。控えには、世宇子戦で足を穢している少林だ。
世宇子戦では、多少なりとも怪我をして選手がおり、さらに円堂たちもまだ完全に体力が回復しきっているというわけでもない。
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活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです！いつも楽しみにしています！私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません！第033話はないのですか？ 前のコメの返事ありがとうございます！ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは！第032話にある｢隣では塔子が付かれたのだろう｣の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか？ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します｡35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月24日 15時
