第016話・黒いスーツの少女 ページ17
するとそこへ「動くな！」と制止を求める声がした。声のした方を向いてみると黒いスーツを着た男女十人いた。
「もう逃さんぞ！ エイリア学園の宇宙人！」
「え？」
「俺たちのこと？」
宇宙人呼ばわりされて全員戸惑う。真ん中にいた人物がこちらへ駆け寄って来る。
「財前総理はどこだ！ どこへ連れ去った！」
「あの、ちょっと…」
「黙れ！」
どこへ連れ去ったか、と聞いた割にその次に黙れと矛盾したことを言っているためAが背を向けながら肩を震わし大爆笑をしていた。
「その黒いサッカーボールが何よりの証拠だ！」
「違う！ 違います！ これは池に落ちてて…」
「恍けるつもりか？」
「本当です！」
弁解をする円堂の話を聞かない。そこへ
「いくらピリピリしているからって大の大人が人の話も聞かずベラベラと。エイリア学園は自ら我々は宇宙人だと言っていたんでしょう？ それを今更になって宇宙人じゃない。なんていうと思うの？ この世界の警察がどれだけ無能なのかよくわかるセリフだね」
「なんだとっ」
「おやぁ？ クソガキ風情にご立派な大人サマがこの程度の挑発に乗るの？」
「我々は総理大臣警護のSPだ！」
「だからと言って、いきなり宇宙人呼ばわりするなんて失礼じゃありませんか！」
すると「宇宙人はどこだ！」と少女の声が響いた。円堂たちが視線を向けると大人たち同様の黒いスーツに身を包んだ同い年くらいの少女が立っていた。
「だから、俺たちは宇宙人じゃないって！」
少女は一瞬目を見開き雷門イレブンを見まわした。すると少し考えたように視線を下に向け、何か思いついたように口角を上げた。
「俺たちはフットボールフロンティアで優勝した―――」
「動かぬ証拠あるのに、往生際の悪い宇宙人ね！」
少女の視線は黒いサッカーボールに向けられる。
「何度言ったらわかるんだ！ 俺たちは宇宙人じゃない！」
「キャプテンの言う通りでヤンス！」
「俺たちのどこが宇宙人に見えるんだよ！」
「疑うにもほどがある！」
「そうやって必死に否定するところがますます怪しい！」
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活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです！いつも楽しみにしています！私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません！第033話はないのですか？ 前のコメの返事ありがとうございます！ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは！第032話にある｢隣では塔子が付かれたのだろう｣の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか？ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します｡35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月24日 15時
