転生者は、苦悩する Lv.4【イナズマイレブン】 (ページ40)

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第179話・木戸川清修戦　その1 ページ40

試合当日。入場ゲートへ向かう際、木戸川清修の選手たちとバッタリである円堂たち。

「豪炎寺！」
「今回は逃げなかったようですね」
「…俺は正々堂々と戦う。それだけだ」
「ま、せいぜい楽しませてくれよ、みたいなァ」
「この一年でお前の力が鈍ってなければいいけどな！」
「そこの熱血くんも俺たちのトライアングルZで吹っ飛ばされないようにね！みたいなァ」
「ああ！必ず止めてやる！俺たちは絶対負けない！」

　そうして雷門と木戸川清修の試合は、ついに始まった。
　木戸川清修のキックオフから試合は始まり、早くも武方三兄弟が雷門陣内へと深く切り込んでいく。松野と少林がブロックする前に友から努へボールが渡りバックトルネードが炸裂、失点を許した。
　円堂がこの間とはパワーが桁違いだと言う。武方三兄弟は前回のはデモンストレーション。本気を出すわけがないと鼻で笑う。それでも対抗心を燃やすのは、豪炎寺だけのようだ。

　試合再開し、再び武方努がバックトルネードで追加点を狙うが、円堂がゴッドハンドで凌ぐ。武方三兄弟は更に攻撃を仕掛けるが、3人を中心にした攻撃陣である木戸川清修に対し、3人を徹底マークすることで攻撃を防ぎ始めた雷門。
　努のバックトルネードを円堂が爆裂パンチで防いだことで、だんだんと焦り始めたのか木戸川清修の連携が崩れ出した。
　前半が始まって20分が経過した。

「あと10分…」
「ずっと攻撃されてるばかりじゃないっ…！」
「いや」

　響木が「突破口はある」と断言する。
　フィールド上では、逸る勝に屋形がパスをするがパスミスをしボールはライン外に出てしまう。そこへ三兄弟が屋形を責めていた。

「追加点の欲しい三兄弟が攻撃に逸って突出気味になっている。終盤との連携に隙が出来始めた」
「それじゃあそこをつけば…」
「鬼道はもう気が付いているはずだ」

　ニカッと白い歯を見せ笑う響木。フィールドでは鬼道、土門、一之瀬、円堂が話している。

「やるみたいだね」
「やるって何を？」
「…トライペガサス」

　空をかける天馬がどうやらフットボールフロンティアの上空に舞い降りるようだ。