第102話・秋葉名戸戦 その1 ページ8
「そうね、やる気満々みたいだし。何とかなるんじゃねーの？」
「ああ、そうだな！ よし！ 今日はお前がFWだ！ 頼んだぞ！」
すると夏未が待ったをかけた。
「彼が豪炎寺君の代わりで大丈夫なの？ あまりにも危険なかけじゃない？」
「そうッスよ、帝国戦のときみたいにまたいつ逃げ出すか…！」
壁山の言葉には栗松、宍戸が頷いた。
「今日のコイツのやる気は本物だ！ 俺には分かる！ 本気でやる気になっているヤツがここ一番で必ず頼りになるんだ！ 俺は目金のやる気に賭けるぜ！」
「いい起爆剤になるかもしれないしね」
「そうだな」
「大船に乗ったつもりでいてください」
円堂の言葉は熱気が乗っていた。私の意見には豪炎寺も賛成している。
フットボールフロンティア地区予選、準決勝の開始のホイッスルがグラウンドに鳴り響いた。
時は早いこと。すでに前半の残り時間もわずかとなった中、スコアは0-0のまま動かない。秋葉名戸イレブンはボールをキープしたまま妙なテンションとノリで雷門イレブンを揺さぶる。
「カシンッ！ ハイパーサッカーボール発射！！」
「来たな、悪の軍団め！ お前たちにこの地球は渡さん！」
「な、なんなんだコイツら」
そして前半終了を知らせるホイッスルが鳴る。ベンチに戻り秋葉名戸のプレイに疑問に思う目金。
「まるで攻めてこないなんてこの僕にも予想外でしたよ」
「お前アイツらのサッカーが理解できたんじゃなかったのかよ」
ボールが取れないのは彼らの妙なノリにリズムを狂わされているからだと風丸が少々苛立ったような声音で話す。
「そういえば言い忘れてたんだけど、秋葉名戸の戦術のほぼ前半は体力温存のため極力動かないんだって」
「「言うのが遅いよ！」」
「あーごめんごめん、はははっ」
私は笑って誤魔化す。
まあでも、決勝にもし彼ら秋葉名戸が勝ち進んだとしても、優勝は無理だろうけどね。帝国は初戦でも17-0で勝っているし、二回戦も相当な点数をたたき出したって聞いている。無情無慈悲な帝国の圧倒的サッカーは例え秋葉名戸の妙なノリでも…越えられるほどのものじゃない。
「とにかくボールを奪ってチャンスを奪うんだ！」
「円堂。彼らは後半動いて来る。油断しないで」
「ああ、ありがとな！」
そう言ってエンドチェンジした後半戦。キックオフは秋葉名戸から。
彼らの動きはAの言う通り前半とは別のものになっていた。
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活字不足卍(プロフ) - ご飯いっぱい食べて♡ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 最速で！最短で！まっすぐに！ 一直線に！…まさか、適合者…？？ (2019年7月8日 14時) (レス) id: 06ef4b6d18 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - ブラフマーストラか、じゃあ次はブラフマシラーストラとかいう世界を七度焼き払う投擲だね！ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - 現時点での夢主の強さはどの位かな？ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年6月14日 18時
