第141話・余計なお世話 ページ47
理事長は響木が元イナズマイレブンであることを以前から知っていたようだ。理事長は弱小チームから帝国学園を下した雷門は、フットボールフロンティアの今まで以上の盛り上がりを見せる存在となっていることを明言した。
「全国大会でも熱いゲームを期待しているよ」
理事長からのエールをもらい気合が入る雷門イレブン。その顔に似合わず熱い面が円堂と似ていると、秋と春奈が微笑む。
「Aくん。君のことも夏未や監督から聞いているよ。とても素晴らしい選手だと」
「いいえ。私はまだまだです」
「謙遜はするものじゃない。それに君の噂はサッカー協会でも広まり始めているよ」
「え、」
「女子選手でも大会に出れるよう計らっているんだがね…」
理事長は難しい顔…いや、言い難そうな顔で渋っている。Aも何を言いたいか分からず首を傾げる。
中学サッカー協会はAを始めとする女子選手のフットボールフロンティアへの参加を認めようと動いていた。だがそれを容認しなかったのが副会長であった影山と影山の息のかかった者たちだった。
委員長である理事長は、妥協案として推薦枠を用意するのはどうかと提案するが影山はそれも受け入れることはなかった。数人の一存だけでは、推薦枠も用意することは難しいため女子選手の出場は未だに叶っていない。
また理事長は響木から影山の娘であることを聞いていた。影山の行いも明らかになり、円堂やAたちのことを気遣い、影山の名前を出すわけにもいかず言葉が詰まってしまう。
「まだ女子選手は出場できないんだ、すまないね」
「…いいえ。サッカー協会が動いてくださるのはとても嬉しいです」
理事長が皆まで言わずとも、サッカー協会のことであれば何となくAは察することが出来た。以前、初めての帝国学園戦でのAの存在を隠蔽したのと同様のことなのではないかと。あの隠蔽工作がなければAの名前はすでに全国でも知るところになっていただろう。
おそらくサッカー協会もこれを好機と思い、女子のサッカー普及率を上げるためAや他女子選手の出場を認めていただろう。
―――全国の猛者と戦いたいと願っているAにとっては、影山のしたことはとてもじゃないが余計なお世話だったのだ。
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活字不足卍(プロフ) - ご飯いっぱい食べて♡ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 最速で！最短で！まっすぐに！ 一直線に！…まさか、適合者…？？ (2019年7月8日 14時) (レス) id: 06ef4b6d18 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - ブラフマーストラか、じゃあ次はブラフマシラーストラとかいう世界を七度焼き払う投擲だね！ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - 現時点での夢主の強さはどの位かな？ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年6月14日 18時
