第137話・炎の風見鶏 ページ43
「…錆びついちまってる…。やっぱり諦めた時に終わっちまったんだ…俺のサッカーは…」
そうして乾いた笑いを声にする。周りにいるOBたちもすでにやる気があるようには見えない。すると響木が「お前たち！ 何だそのざまは！！」と大きな声を上げた。
「！ 響木…？」
「俺たちは伝説のイナズマイレブンなんだ。そしてここに！ その伝説を夢に描いた子供たちがいる！」
響木は、Aたちを見つめ指を指しOBたちに行く道を照らす。
「俺たちにはその思いを背負う責任があるんだ！ その思いに応えてやろうじゃないか！ 本当の『イナズマイレブン』として！」
OBたちの脳裏に稲妻のような衝撃が走り、40年前の頃を思い出す。そして男たちは、頬に笑みを浮かべ「俺たちは無敵のイナズマイレブン！」と名乗りを上げる。
「証明しようぜ！ 伝説は真実だと！！」
「「おうっ！！」」
ドリブルで上がる少林に中間さんがプレスをかける。宍戸へパスボールは菅田がカットし民山へパスが渡る。民山はそのままクロスドライブで円堂の熱血パンチを打ち破り得点する。
染岡がドラゴンクラッシュで更にゴールを狙うが響木の元祖ゴッドハンドで阻まれてしまう。
「見せてやれ浮島ー！！」
響木の止めたボールは浮島へと渡る。
「備流田！」
「オウッ！」
浮島と備流田がボールを高く蹴り上げ、空中で上と下から同時にシュートをし炎を纏った六枚羽がゴールを奪った。
「すっげー！ なんだ今の技は！」
伝説のイナズマイレブンの必殺技に感動していた円堂。すると突然審判をしていた鬼瓦に駆け寄り「タイム！」と言い出す。だがサッカーにはタイムは存在しない。だが円堂は重要なことだから、と頑として聞かない。鬼瓦は「分かったよ」と笑って許してくれた。
「みんな来てくれ！」
円堂がベンチへ雷門イレブンを呼び、持ってきていた秘伝書の中身を見せた。その中身には、浮島備流田が使った必殺技炎の風見鶏が描かれていた。
お手本が目の前にあると言うこともあり今日でものにしよう、と円堂は言う。
「えーっと…この技は、スピードがビューン。ジャンプ力がビヨヨーン、か…」
「相変わらずの宇宙語だね、円堂のおじいさん…」
スピードと聞いては陸上部である風丸。もう1人はエースストライカーである豪炎寺が担当することになった。
炎の風見鶏の習得に盛り上がる雷門イレブンを置いて、響木たちは別で集まっていた。
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活字不足卍(プロフ) - ご飯いっぱい食べて♡ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 最速で！最短で！まっすぐに！ 一直線に！…まさか、適合者…？？ (2019年7月8日 14時) (レス) id: 06ef4b6d18 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - ブラフマーストラか、じゃあ次はブラフマシラーストラとかいう世界を七度焼き払う投擲だね！ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - 現時点での夢主の強さはどの位かな？ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年6月14日 18時
