第136話・渇き錆びたもの ページ42
「小僧共よーく見ておけ！ これがイナズマイレブンのサッカーだ！」
「え？！ キックオフシュート？！」
「オォォラァ――ぐはっ！」
意気込みも勢いもすごかったのだが、スカッと備流田の足はボールに当たることはなくそのまま背中から転んでしまう。
「がはは、参ったなこりゃあ…」
フリーになったボールを容赦なく奪い取りOBチームの陣内へと攻め入る。
「豪炎寺！」
豪炎寺にボールをパスし豪炎寺は早速シュートをした。それは響木の真ん前で止められるシュートだった。だが場寅がクリアしようとしたが、額に当たり弾かれたボールはそのまま響木を通り越しゴールの中へと入り、雷門イレブンが先に得点をした。
それからもOBチームを翻弄する雷門イレブン。全国大会出場が決まっている今の雷門イレブンには、すごい相手とは言い難いくらいに…彼らは大したことがなかった。
円堂の最初のやる気も、響木の配慮も役立つことはなく雷門イレブンにはOBへの不信感が募った。
「どうしていい加減なプレイをするのさ！ こんな魂の抜けた試合して…おじさんたちが大好きだったサッカーに対して恥ずかしくないの？！」
「！……」
円堂の説教に一瞬心が揺らいだ浮島。―――その背は暗く沈んでいる。
豪炎寺が積極的にゴールを狙いに行く。10番である豪炎寺にはマークが集中しているがものともせず、彼は響木の守るゴールへシュートを決めようとする。
「浮島止めろ！」
豪炎寺のブロックをするが、豪炎寺は後ろを見ることなくバックパスをした。
「決めろ、A！」
「行きますよ、監督！」
「来い！！」
ボールを受け取った私は、必殺技の体制へ入る。
「�爛屮薀好沺璽好肇薛瓠�」
地を強く踏み込み力を溜め、熱を放つイメージ――、最速で、最短で、真っ直ぐに！ 一直線にッ！
火炎を纏ったボールが投げられた槍の如くすさまじい勢いでゴールを襲う。
爆発的な威力を見せるAの必殺技に「…これはッ」と響木が驚いている間にボールはゴールに入った。
「ブラフマーストラって、インド神話じゃないですか…！」
「相変わらず目金くん博識ね」
「Aさんも相当ですけどね…」
2点目を入れホイッスルが鳴る。浮島はため息を吐いて俯いた。
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活字不足卍(プロフ) - ご飯いっぱい食べて♡ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 最速で！最短で！まっすぐに！ 一直線に！…まさか、適合者…？？ (2019年7月8日 14時) (レス) id: 06ef4b6d18 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - ブラフマーストラか、じゃあ次はブラフマシラーストラとかいう世界を七度焼き払う投擲だね！ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - 現時点での夢主の強さはどの位かな？ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年6月14日 18時
