第133話・目標は全国制覇 ページ39
「さすが夏未先輩！ 頼もしいです！」
「え、私は？ ねえねえ、私は？ 私は頼もしくないの…？」
「た、頼もしいですよ、Aさん…」
「何だか距離を感じるぅぅぅ〜！」
苦笑いを漏らす春奈に豪炎寺がふっ、と鼻で笑う。
「日頃の行いだな」
「何だとー！」
私たちがガヤガヤしているときに、夏未はマネージャーそれぞれに役割を分担させていた。事務関係は夏未、情報関係は春奈、フィジカル関係は秋になったようだ。
「すみませーん！ 替え玉替え2個お願いしまーす！」
「こっちはウーロン茶3つ〜」
「あ、私チャーハン」
風丸が「まだ食うのかよ！」と言うので代謝が良く、いくら食べても太らないのだと伝えると女子たちから「羨ましい！」と言われた。以前も言ったようによく動くから食べてもカロリーが非常に消費するのだ。これでもよく噛んで食べているのだが、私の満腹中枢はまるでブラックホールのようだ。
「監督〜、俺餃子もう一皿！」
「私も追加をお願いするわ」
土門と夏未がおかわりすると、あと一人前しか残っていないようで土門が紳士の如く夏未に餃子を譲る。(餃子を譲ると言う、紳士なのか分からない絵面)その時土門が言った「夏未ちゃん」という言葉に彼女が睨みを聞かせ、お祝いの空気がピタッと止まった。
「え、あ…いやっ…その、つい……！」
「悪くないわね、その呼び方」
ドキリとする土門を他所に夏未はにこやかに返事し空気が和む。ただ彼女は理事長代理としての敬意は払ってほしいと言う。自分の言葉は理事長の言葉と思うようにもう一度念を押す。
「それじゃあ理事長ならどんな言葉をコイツらに送るかね？」
響木監督に突然出された無茶振りにも彼女は、芯を持ってサッカー部は雷門の名誉を背負っている。必ず全国制覇を成し遂げてほしい。と彼女は伝えた。
「おお、やってやるぜ！ な！」
「……」
円堂が豪炎寺と顔を合わせて同意を求める。豪炎寺は無言だが親指を立ててニイッと笑った。
「よーし、やろうぜ！ 絶対に全国制覇ー！」
「「絶対に全国制覇ーー！！」」
「まったく暑苦しい奴らだよ…君たち」
手で扇いでも熱は冷める様子はない。
――いいなぁ、みんなは。強い全国の猛者たちと戦えて…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
活字不足卍(プロフ) - ご飯いっぱい食べて♡ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 最速で！最短で！まっすぐに！ 一直線に！…まさか、適合者…？？ (2019年7月8日 14時) (レス) id: 06ef4b6d18 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - ブラフマーストラか、じゃあ次はブラフマシラーストラとかいう世界を七度焼き払う投擲だね！ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - 現時点での夢主の強さはどの位かな？ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年6月14日 18時
