第097話・あーきはーばらー！ ページ3
「秋葉名戸学園とやらがあの強豪、尾刈斗中を破ったのはきっと訳があるはず。僕にはその訳がメイド喫茶にあると見ました！ 行きましょう円堂くん！」
「で、でも…」
「僕たちは秋葉名戸学園のことを何も知りません。これは…これは試合を有利に進めるための情報収集なのですよ！！」
鼻高らかに語る目金の顔は生き生きとしている。
「なるほど。…よし！ 行ってみようぜ！」
円堂の賛成にマックスが「マジかよ！？」と声を上げる。壁山、栗松、染岡そして秋までもが顔を赤くしている。
「そこらのメイドより可愛いのがいるのに…あ"ーーーーーッ！？！？！！」
隣居る風丸を指さすと指を反対方向に曲げられた。酷いよ、しくしく…
おそらくメイド喫茶という場所をまったく知らないであろう円堂はそう簡単に行けるのだろうが、後から後悔するのはお前だぞ。
そして私たちは、制服に着替えて秋葉原にやって来た。
「あーきはーばらー！」
「何やってんだ？」
「はぁあ…この感動が共有できる人がいない…」
せっかくの秋葉原なのにぃ！
「さあ行きましょう！ Aさん！ 秋葉名戸が利用していたとされるメイド喫茶はどこですか！」
「あぁ、こっちこっち」
私の案内で秋葉名戸がよく利用するとされているメイド喫茶にやって来た。緊張する間もなく円堂が堂々と入店していく。
「お帰りなさいません、ご主人様、お嬢様！」
初めてのメイド喫茶に呆気に取られる円堂たち。以前染岡、壁山、栗松は頬を赤らめている。
「13名様ですね。こちらにどうぞ」
3人いたメイドさんの中の真ん中に立っていた焦げ茶色の髪をした少女が席まで案内してくれた。
「これが…メイド喫茶…」
顔を真っ赤にしてキョロキョロ目配せをする円堂。
「ご注文は何にいたしますか？」
「え、あ…はい」
円堂が目の前のメニュー表を見るとおっそろしく丸い文字が「ときめき」や「どきどき」「萌え萌え」などと書いてあった。
「な、なんだよこれ！」
返答の遅い円堂にメイドさんが再度利き直した。
「えぇっと…じゃあ…これ……」
声に出すのが恥ずかしいのかメニュー表を指すが、メイドさんは分からなかったようで円堂がグイッと顔を近づけて「どちらですかぁ〜？」と聞く。それに驚いた円堂は肩をビクッとさせる。
「ぴ…ぴんくの、と、とき…」
「ピンクのときめきミルクティーですね！ かしこまりました！」
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活字不足卍(プロフ) - ご飯いっぱい食べて♡ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 最速で！最短で！まっすぐに！ 一直線に！…まさか、適合者…？？ (2019年7月8日 14時) (レス) id: 06ef4b6d18 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - ブラフマーストラか、じゃあ次はブラフマシラーストラとかいう世界を七度焼き払う投擲だね！ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
suraimu471(プロフ) - 現時点での夢主の強さはどの位かな？ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年6月14日 18時
