第197話・アフロディ ページ9
(『ヘソと尻に力を込めて踏ん張れば取らない球はない』…そしてポイントは、胸だ！)
気持ちがいいほどに晴れた空を見上げていた円堂が、豪炎寺、染岡、鬼道、一之瀬を前にした。そして豪炎寺と染岡のドラゴントルネード鬼道と一之瀬のツインブーストが円堂に向かって放たれた。そこへ、金髪を靡かせ素手で二つのシュートを止めた者が現れた。
「すっげー！ ドラゴントルネードとツインブーストを止めるなんて！ お前、すごいキーパーだな！」
「いや、私はキーパーではない。我がチームのキーパーは、こんなの指一本で止めてみせるだろうね」
「そのチームって言うのは世宇子中のことだろう、アフロディ！」
鬼道を一瞥し構わず後ろにいた円堂に身体を向けたアフロディ。
「円堂 守くんだね。改めて自己紹介させてもらうよ、世宇子中のアフロディだ。君のことは影山総帥から聞いているよ」
「やはり…世宇子中には影山がいるのか」
確信を得た鬼道に、染岡が宣戦布告に来たのか、と聞くが彼は鼻で笑った。
「宣戦布告？ ふ、ふふふっ…」
「何が可笑しい…！」
「宣戦布告とは、戦うためにするもの。私は君たちと戦うつもりはない。君たちは戦わな方がいい、それが君たちのためだ」
さすがの一之瀬も声が低くなり「何故だよ」とアフロディに問う。彼は笑みを浮かべながら「負けるからさ」と言う。
「神と人間が戦っても、勝敗は見えている」
「自分が神だとでもいうつもりかよ！」
「さあ、どうだろうね。ふっふふふっ」
「試合はやってみなきゃ分からないぞ！」
「そうかな？ リンゴは木から落ちるだろう？ 世の中には、逆らえない事実というものがあるんだ。それは―――そこにいる鬼道有人くんが一番よく知っている」
「ッ――！」
「鬼道」
「！…A」
今まで黙って聞いていたAが鬼道の肩を掴み止めた。
「やあAちゃん。木戸川戦以来だね」
「できれば決勝まで会いたくなかったけど」
「つれないね」
「木戸川、以来…だと！」
豪炎寺はこのとき確信した。あの時Aと一緒にいた人物がアフロディであることを。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
