第195話・影山と響木 ページ7
某日、夕方に雷雷軒に1人の男が立ち寄った。堂々とその扉を開いたその男は―――
「影山っ…！」
「ほう、随分な態度じゃないか。フットボールフロンティア決勝までコマを進めたという自信かね？」
響木は影山を睨みつけ、客じゃなければ帰れ、と強く言った。すると影山は目の前の椅子に座り、響木にラーメンを注文した。
「……」
「それともこの店は客を選ぶのか？」
黙って眉を潜める響木にニヤリと口角を上げる影山。響木は悔しい想いを押し込め麺をゆで始めた。
「そうツンケンするな。お互い、同じイナズマイレブンの仲間だったじゃないか」
影山が言うとねぎを斬っていた響木の手が止まった。傍から見ても響木の眉間には非常に多くの皺が寄り、怒りが今でも爆発しそうな雰囲気を醸し出していた。
響木の中での止まっていた体幹時間は、おそらく長かっただろう。再びねぎを切り始めた。
「同じフィールドに立っていたというのに、今じゃ随分違うな。お前はラーメン屋の店主、私はフットボールフロンティアを制し、サッカー界の頂に立つ」
影山間に背を向け麺の湯切りをする響木。
「世宇子中のバックにはやはりお前がいるのかっ…」
「ああ。私の可愛い選手たちが」
出来上がったラーメンを影山の前に出す。
「頂点に立つか分からんだろ」
「分かるさ、試合をする前からな。私は勝利を掴む。お前はまた負け犬になる。地べたを這いつくばり運命を呪うことしかできない負け犬にな」
サングラスが下にずれ、覗く影山の目はおそろしく歪んでいた。憎しみ、怒りを含んだ目だ。
「……食わないのか？」
「食いたくないな、負け犬が作ったラーメンなど」
そう言って影山はサングラスをかけなおした。
響木は勝負はやってみないと分からない、と影山の言葉を一蹴りした。
「俺は円堂たちを信じる」
その言葉を聞いた影山は肩を震わせ笑う。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
