第193話・おにぎり ページ5
円堂は日が変わってもマジン・ザ・ハンドの特訓を欠かさずイナビカリ修練場で胸を鍛えようと、シュートマシーンで放たれたボールを胸で受けようとしたり、肺や心臓を鍛えようと桶に水を溜め顔を突っ込んだりしていた。
その後円堂はグラウンドに向かい練習に参加した。
グラウンドの外から春奈がカメラを回し、夏未、秋が練習を見守っていた。
「行くよー！」
Aがセンターラインからドリブルで上がり、一之瀬、鬼道がブロックをするが明後日の方角へボールを蹴った。
「マックス！」
「はいよ！」
ボールを取りに行った松野だが、ボールは松野が取り前に大きくカーブし鬼道、一之瀬を追い抜いたAの元へ戻り、Aはそのままシュートを撃った。シュートは円堂を吹っ飛ばした。
「ごめん！ 大丈夫？」
「ああ、大丈夫だ！ さあ、もっと撃ってこい！」
「……無理しすぎじゃない？ 決勝だから気合が入るのは分かるけど…」
「心配すんなよ！ なあ、鬼道」
「ああ、これくらい覇気があるのはいい傾向だ」
「…はぁー、分かった分かった。次は容赦なく必殺技使うからね」
「そう来なくっちゃな！」
しばらく練習をしていると、秋が「みんな〜」と呼んだ。何でもおにぎりを作ってくれたそうだ。
「「おおっ！！」」
「いっちばーん！」
おにぎりに飛びついた円堂の手を夏未がペシッと払った。円堂が「何するんだよー」と文句を言うと夏未は手を洗って来いと水道を指さした。
「おっにぎりおっにぎり〜♪」
と円堂が水道へ向かっていると、先に手を洗い終えた鬼道とAにすれ違った。
そして全員が洗い終え、夏未嬢の確認の元許可が下りた。
「いっただきまーす！」
と全員がおにぎりに食らいついた。
「……」
「ど、どうして泣いてるの？」
Aは綺麗に形の整ったおにぎりを一口口に入れた途端、音もなく涙を流した。ちなみに彼女が口にしたのは秋の作ったおにぎりだ。
「これが、雷門中のオカンの味…正妻まじハンパねーッス」
「オカンって…」
大袈裟に感動され苦笑いを浮かべた秋。
あっという間におにぎりはなくなり練習は再開された。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
