第192話・Z.E.U.S. ページ4
やがて東吾は家族を置いて失踪、影山の母親は病死。影山は弟を残し1人になった。
「奴の中で家族を壊したサッカーと勝ちへのこだわりに対する憎しみが、膨れ上がっていったんだろうなぁ…」
「『勝つことは絶対。敗者に存在価値はない』影山がよく言っていた言葉だ」
「そのためにたくさんの人を苦しめている。豪炎寺、お前もその1人」
「なに？」
「妹さんの事故に…奴が関係している可能性がある」
「？！―――」
豪炎寺は目を見開き、その場にいた者が息を呑んだ。豪炎寺はいつも首から下げているスパイクのネックスレスをジャージの下から取り出し、歯を食いしばって握りしめた。
「許せないッ、どんな理由があってもサッカーを穢していい訳がない！ 間違っている！」
「影山は今どこに？」
冷静を装って怒りを声に表している鬼道が鬼瓦に聞くが、鬼瓦は「まだ分からん」とだけ。
「しかし冬海が可笑しなことを言っていてな」
警察署での事情聴取で、冬海は空から神様になったかのように、自分たちを見下ろし、嘲笑っている、と。
「どうやらその『プロジェクトZ』と影山が空にいるってのは、繋がっているらしい…」
「プロジェクトZと空…何のことだ？」
「帝国にいたお前にゃ空と聞いて、何か思いつくことはないか？」
「いえ、俺にはさっぱり」
鬼瓦の質問に鬼道は考える間もなくハッキリとないと答えた。
「お嬢ちゃんは？」
「！…そうですね。関係ない話かもしれませんが一つ」
「ああ、何でもいい」
「もしかすると「Z」ではなくて「Ζ」の可能性はありませんか」
「ゼータ…」
「Ζはギリシャ文字6番目の文字で、ギリシャといえばギリシャ神話。その最高神―――ゼウス。スペルはZ、E、U、S」
「ゼウスって…」
「世宇子中のゼウスはおそらくギリシャ神話から来ていると思うけど」
「まさか世宇子中と影山が繋がっているのか…？！」
「さあ。これは関係ない話ですから」
Aは鬼瓦の問いを無視するように水を呷る。
「監督、私お腹すいたのでザーサイマシマシ味噌ラーメンください」
「ザーサイマシマシなんて聞いたことないぞ」
「私、メンマよりザーサイ派です。おさ…いえ」
―――お酒と合うだよなー…！ といいそうなところをとどまったA。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
