第215話・世宇子戦 その5 ページ27
夏未たちが世宇子スタジアム内を調査に行き、世宇子イレブンは水分補給を終えグラウンドに戻った。そして再び彼らは徹底的に雷門イレブンを潰しにかかった。
しばらくして夏未たちが戻って来た。丁度その時に立っていた円堂がぶっ倒れた。
「限界だね。…主審」
「……試合続行不可能と言うことで、この試合世宇子中の…―――」
「まだだ…！」
「！！」
円堂が痛みにきしむ身体を起こした。
「まだ試合は終わっていない！」
「しかし君だけでは…」
「そいつだけじゃない！」
「そうだ！」
「まだまだ戦える！」
ふらふらしながらも彼らは立ち上がった。主審は、言葉の続きを言うことはなかった。アフロディは口を開け、眉を潜めながら円堂を見つめた。
「信じられない、という顔だな」
鬼道は、初めて円堂と出会った帝国学園との練習試合を思い出していた。彼は最後の1人になるまで立ち上がり続け、まだ終わったないと、諦めないと言った。
「円堂は、何度でも何度でも立ち上がる。倒れるたびに強くなる。お前は円堂の強さには敵わない！」
「…では試してみよう」
笑みを浮かべアフロディはゴッドノウズを撃とうとした。だが蹴る直前に前半終了のホイッスルが鳴った。
「フッ、命拾いしたね。雷門中」
アフロディは、他の選手たちと一緒にベンチへ戻っていった。
戻って来た夏未たちが世宇子の力の源『神のアクア』のことを話した。ドーピングの事実を知った円堂は、影山がいるであろう神殿のような構造の建物を睨んだ。
「許せないッ…サッカーを、俺たちの大好きなサッカーをどこまで穢せば気が済むんだ！」
その頃、世宇子ベンチでは神のアクアの研究者たちが、神のアクアの濃度を濃くし一杯で後半終了まで効果が続くと説明をしていた。
「後半戦を戦うなんて、初めてだな」
「ああ」
アフロディは、円堂を見つめた。
彼は、円堂や雷門中が何故立ち上がり続けるのか理解できなかった。鬼道が言ったように信じられなかった。彼は今度こそ立ち上がらないと思っていたのに、立ち上がりまだ熱の籠った希望を捨てない瞳をしていたのだから。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
