第191話・50年前 ページ3
「監督！ 氷をください！」
「派手にやっちゃって！」
気絶した円堂を雷雷軒に運び込んだ。響木は呆れている様子だった。
「ずいぶんと無茶をしたもんだな」
「無茶じゃないよ、特訓だよ」
「新しいキーパー技を編み出そうとしていると聞いたぞ」
「うん、マジン・ザ・ハンド」
その名前を聞いて響木がピクリッと動いた。その挙動に円堂は気付き響木に知っているかどうかを尋ねた。無論彼は知っていた。だが完成は出来なかったようだ。
「お前ならやれるかもしれない。頑張れよ」
「おうっ！」
円堂が返事するとガラガラと雷雷軒の扉が開いた。入店してきたのは鬼瓦だった。
「おいおい、どうしたお揃いで」
「刑事さん！」
「ひでぇ格好だなぁ」
「世宇子に勝つにはこんくらい何でもない！」
「威勢がいいのは、結構だが勝つことに執念を燃やしすぎると、影山みたいになるぞ」
「影山に…？」
夏未は苦しそうな表情をして鬼瓦が冬海に会ったことを伝えた。
「えぇ…」
「…―――」
「影山を探すためにな。40年前のイナズマイレブンの悲劇から、雷門対帝国戦の鉄骨落下事件まで、一連の不可解な事件を解明するためには、影山という男の過去を知るべきだ。俺はそう考えた」
「何か分かったんですか？」
鬼瓦が言い渋っていると響木が教えてやれ、と言う。それでもまだ眉に皺を寄せた鬼瓦だったが「始まりは50年前の出来事なんだ…」と影山の過去を語り出した。
「影山東吾という選手を知っているか？」
「昔、日本サッカー界を代表する選手だったと聞いています…」
豪炎寺が答えると、鬼道が声を潜めながらも「影山の父親だ」と言う。するとその場にいる事情を知らない者が驚愕の声を上げる。
影山の父である東吾は当時、人気、実力ともに最高だった。その頃のワールドチャンピオンシップ代表にも選ばれると思われていた。だがそこへ円堂大介を中心とする若手の台頭により代表から外された。
酒により荒れ、また精神的にも不安定になりシュートを撃っても決まらず、ブロックをしても相手選手を止められず。試合も負け続きになり、負けを呼ぶ「疫病神」扱いされた。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
