第204話・ひと手間 ページ16
「インスタントコーヒーとすりおろしたリンゴだよ」
「インスタントコーヒー？ チョコレートは聞いたことあるけど、コーヒーは聞いたことないぞ？」
「コーヒーとチョコの原料は同じでしょ。チョコは砂糖が入ってるけど、コーヒーにはない。他にもカレーを美味しくする方法は多岐に渡る。ひと手間違うだけで同じカレーなのに、違うものになるのは当たり前だよ。それぞれ味を変えたのは飽きないためだよ」
Aの食へのこだわりというのか、気を使った結果というのか、どちらにしても彼女が円堂たちに少しでも気分転換できればという思いは詰まっているため、愛情も入っているのは間違いないだろう。
「サッカーは料理と似ている。ひと手間違うだけで、味が変わる。全く別物になる、神秘的なものさ」
「たったひと手間の違い、か」
Aの言葉を噛み締めたのか、早食いしていた壁山が味わうように食べ、他の皆も同じようにカレーを味わい食べた。
「そういえばおじさんたちは何故ここに？」
食事も食べ終えOBたちが何故ここにいるか聞く。
「菅田から合宿をやると聞いてな」
「だったら『アレ』を持っていって驚かせやろうとてね！」
「アレ？？」
「そう『アレ』じゃ！ ニヒ〜！」
OBたちがニカッと白い歯を見せ笑う。
洗い物が終わり連れてこられたのはイナビカリ修練場の広間。そこには若干錆びつき、凸凹とへっこみがある古そうな装置が置いてあった。
「何ですか、これ？」
「俺たちが40年前に使っていたマジン・ザ・ハンド養成マシーンだ」
「あ、養成マシーン？」
「そんなもんがあったのか…」
驚いている円堂たち。OBによるとマジン・ザ・ハンドではヘソと尻の使い方が重要となるらしく、それを使いこなせるように全員で作ったと言う。
「思いだすな、合宿だって毎晩会田の家に集まって」
「で、完成したんですか？」
「完成しなかったんだよ」
「Aが何で知ってるんだ？」
「監督本人から聞いた」
「あぁ〜…」
響木本人から完成できなかったと聞いていたAが答えた。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
