第213話・世宇子戦 その3 ページ25
その後も世宇子の猛攻は続く。いや、これは猛攻と言っていいのだろうか―――彼らは、準決勝まで戦って来た学校を圧倒的な力で叩き潰し、10点以上を入れ試合続行不可能にさせている。だが、雷門はどうだ―――。必殺技で身体的なダメージを与え、シュートはすれどゴールに入れることはない。もやはこれは…
「殺戮…」
圧倒的な殺戮。精神的にも、肉体的にも叩き潰すことを彼らは目的にしている。
次々と倒されて行く雷門イレブン。終いには円堂も倒れた。
「まだ続けるかい？ いや…続けるに決まっているね。では、質問を変えよう。チームメイトが傷ついて行く様子をまだ見たいのかい？」
嘲笑うようにアフロディは倒れた円堂に問う。円堂は顔を上げ、傷つき倒れた仲間たちを見つめた。円堂は歯を食いしばり地面を殴った。
「続けるか棄権か、君が決めるといい」
静寂に包まれるスタジアムに、1人の男の子の声が響いた。
「何を迷っている円堂！」
一番最初に立ち上がったのは、豪炎寺だった。
「豪炎寺…」
「俺は戦う！ そう誓ったんだ！」
「豪炎寺の言う通りだ！ まさか、俺たちの為にと思っていたとしたら大間違いだ！」
「最後まで諦めないことを教えてくれたのは、お前だろう！」
「俺が好きになったお前のサッカーを、見せてくれ！！」
「円堂！」
「キャプテン！」
全員身体を震わせながら、立ち上がる。そして円堂も立ち上がった。
(―――俺は、なんてバカなんだ。…仲間を理由に諦めようとしていたのは、俺だ。…俺自身だ！ まだだ…！ 信じてくれる仲間がいるかぎり、俺は何度でも立ち上がる！)
円堂が立ち上がったことでアフロディは、自身の陣内へと戻っていく。
(ここで棄権すると思ったが。なるほどね、すべては円堂くん…君か)
アフロディは、再びベンチにいるAを見つめた。
(君が円堂くんに固執する理由が、これだとするなら徹底的に折り砕いてやろうと思っていたのだけれど。…いいだろう。なら、10人しかいない今、君が出てくるほど僕らが彼らを叩き潰してあげよう！)
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
