第210話・約束を守るから ページ22
円堂たちを見送った響木は、影山を再び見上げる。
「大丈夫か」
「…はい」
Aも影山を見上げる。影山はAと目を合わせすぐに背を向け去ってしまった。
円堂たちが着替え終わり、スタジアムに入るとすでにスタジアムは超満員で歓声が上がっていた。
すでにベンチにいたマネージャーたち、響木、そしてAと合流する。
「いよいよ始るんだな！ 決勝が！ みんなとこの場所に立てて、信じられないくらい嬉しいよ！ 俺、このメンバーでサッカーをしてこれて本当によかった！」
円堂の試合前の言葉に全員が微笑み頷く。
「みんなが俺の力なんだ！ さあ、まずはアップだ！」
アップのためグラウンドに駆けて行く雷門イレブン。その時、突然強い風が吹き、世宇子のベンチを見ると一瞬にして世宇子イレブンが集結していた。
アフロディは円堂たちの視線に気づいたのか、余裕の笑みを浮かべた。
ウォーミングアップも終わり円陣を組もうとしている中、風丸がAを呼んだ。
「A！」
「？ 風丸、どうしたの？」
「約束、絶対に守るから」
「……うん、ありがとう」
「そのセリフはまだ早いだろ。試合が終わった後で、もう一度聞かせてくれ」
そう言って風丸は、円堂たちの元へ向かい円陣を組んだ。
「いいか、みんな！ 全力でぶつかれば、なんとかなる！ 勝とうぜ！」
「「おうっ！！」
円堂たちがグラウンドに入ろうとすると、世宇子の元へコップ一杯の水が運ばれてきた。彼らは「僕たちの勝利に！」と一気に水を飲み干した。
その様子を影山が部室で見ていた。
「決勝へ進んできたのが、雷門とは…これも因縁か。だがある意味理想の相手かもしれん。プロジェクトZを達成するデータを得る為には」
影山のデスクの複数のモニターには雷門、世宇子のデータ、そしてライブ映像が流れいた。
スタジアムでは、世宇子中と雷門中が整列し、円堂とアフロディが握手をした。
「警告したはずだ。棄権したほうがいいと」
「サッカーから…大好きなものから逃げるわけにはいかない。俺たちの今の力をすべてぶつけて、お前たちに勝つ！」
「君ならそういうと思っていたよ。円堂くん」
笑うアフロディを睨んだ円堂。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
