第199話・神の戯れ ページ11
その円堂の様子をじっと観察するように見るアフロディ。円堂は喰らったシュートのダメージがあるのかその場に膝をつく。するとアフロディは笑い声を響かせた。
「あははははっ！！ 面白い！ 神のボールをカットしたのは、君が初めてだよ。決勝が少し楽しくなってきたよ」
Aの元へ近づくアフロディ。
「またね、Aちゃん」
そうしてアフロディは風と共に去って行った。嵐のように現れ、嵐のように去って行った彼に一之瀬が頭を掻きながら「なんて奴だ…」と呆れた声を上げる。
「世宇子中はアイツみたいな奴らばかりなんだ」
「決勝戦、とんでもないことになりそうだな」
円堂は力が抜けたようにその場に尻もちをつきため息を吐いた。そこへ豪炎寺と鬼道が手を差し伸べ、円堂がその手を取り立ち上がった。
手を取った円堂はいつものように笑顔で振る舞う。
「今のボールで新しい技が見えた気がするぜ！ やれるよ、俺たち！」
「いいや、今のお前たちには絶対に不可能だ！」
真っ向から否定したのは、エプロンをつけたままの響木だった。
響木に言われムキになったのか円堂は、イナビカリ修練場で籠りガムシャラに特訓をしていた。そしてアフロディのシュートを見ていた一年生と目金はとても消極的になっていた。
ボロボロになっている円堂を見ていられたんかったのか、秋が近寄ろうとするが「来るな！」と制止する。
「何が何でもっ…完成させるんだ！」
響木は一旦練習を止め、学校に合宿をすることを伝えた。初めての合宿に浮かれる一年生に、否定的な円堂。
「世宇子との試合は明後日なんですよ？ それまでにマジン・ザ・ハンドを完成させないと…」
「出来るのか？」
「！」
「今の練習で必殺技を完成させることが」
「なっ…だから！ それはやってみないと！」
「無理だ」
「え、無理…？」
マジン・ザ・ハンドは大介が血のにじむような努力をして完成させた幻の必殺技。やみくもに練習をしても完成するほど甘くはない、と円堂にハッキリ言った響木。更に円堂は、必殺技のことで頭がいっぱいになっておりその状態では必殺技は完成しないと。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
