Not Alone… (ページ4)

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st青

…遅い、遅すぎる。

あれからもう15分ほど経ったにも関わらず、北斗が帰ってこない。

「北斗遅いね。大丈夫かな。」

「ちょっと見てくるわ。戻ってきたら連絡して。」

「俺も行く！」

携帯をズボンのポケットにしまう。一緒に行くと言った慎太郎も携帯を手に取っていた。

「了解。気を付けてね。」

ジェシーに頷いて返事をし、楽屋を後にする。

通路にはスタッフさんが行き来して慌ただしく仕事をしている。ぶつからないようにすれ違いながら北斗の姿を探す。

そして1番近くのトイレにたどり着き中を覗いたが、個室は全部空いており北斗の姿はなかった。

「トイレ行くって言ってたのに、いないね。」

「どこ行ったんだよ…。」

「ライン送ったけど、未読だしなぁ。」

次に近いトイレに行こうと話していると「おぉーーい！！」とでかい声が聞こえ、声の主は俺の肩を叩いた。

「よっ！樹、慎太郎！こんなとこで何してんの？」

「風磨！なぁ、北斗見てない？」

「北斗？そういや、さっき上の階で見かけたよ。走ってったから声掛けそびれたんだよな。」

「ありがと、風磨！今度飯奢る！！」

風磨に感謝を伝え、慎太郎と共に目の前の階段を駆け上る。

北斗、一体何があったんだ？