Not Alone… (ページ2)

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はじまりページ2

No side

「「ど〜も〜！SixTONESでーす！！」」

「今回の企画はですね…。」

今日も一際賑やかな声が聞こえる撮影スタジオ。どうやらSixTONESがYouTubeの撮影をしている様子。

「あっ…！ちょっとジェシー、暴れすぎ(笑)風船が飛んでったぞ。」

「AHAHA！！ごめぇ〜ん！」

「もう〜、あんなに高いと北斗かきょもに頼まなきゃじゃん。」

オープニングを撮り終えカメラを一度止めた後、企画で使う予定のヘリウムガス入りの風船がスタジオの天井でゆらゆらと揺れていた。

呆れる様子の樹や慎太郎。悪いと思っているのか面白がっているのか分からないジェシー。

チラッと指名された2人を見た高地。

「まだ昼間で明るいし、北斗取ってきてくれる？」

「…りょーかい。」

次の瞬間。バサッと黒い翼を広げて一羽の鳥が風船の方へ飛び立った。そして器用に嘴で咥え、樹へ渡す。

「…ありがと、北斗。」

人の姿に戻った北斗へ大我が代わりに行ってくれた事への感謝を伝えたものの、2人の視線は絡まない。いつもの事、と雰囲気が悪くなる事もない。

「マジありがと。気をつけろよジェシー。今は俺たちだけだから良いけど、スタッフの前でも動物にはならない方が良いんだからな。」

「分かってるよぉ…。ほんとにごめんって。」

樹の説教にまるで耳や尻尾が垂れ下がるかのように落ち込むジェシー。

「さっ、この話はおしまい！早く始めようぜ！」

慎太郎の声で再び撮影スタートし、楽しそうに遊ぶ6人。

そんな彼らをスタジオの外から見つめる人物がいるとも知らずに。