Not Alone… (ページ46)

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st桃

「他の皆にもこのこと共有した方がいいんじゃない？」

ラウールの提案のより、他の2グループに連絡することに。さっくんが携帯を持ってきてくれていた様で、しょっぴー、ふっかに伝えてもらった。

「僕たちはこれからどうします？」

目黒が不安気に訪ねてきた。目黒の後ろにいるラウールも泣きそうだ。

怖いに決まってる。俺だって怖いもん。でも後輩の前で弱音は吐けないから頑張らないと。

「探しにこうよ、その出口。」

さっくんはいつもの優しい笑顔で、でも力強くそう言ってくれた。

「探してたら他の皆にも会えるかもしれないもんね！」

さっくんに釣られてうちの末っ子もやる気満々だ。

「大丈夫だって。何かあればお互いに守り合おうぜ！」

「ありがとう慎太郎くん！」

2人の様子を見て目黒もラウールも少し元気が出たようだ。

「じゃあここから出てグラウンドの方に行ってみる？」

「そうだね。行ってみよう。」

慎太郎を先頭に目黒、ラウールが続いて俺とさっくんは後ろを気にしつつ歩みを進めた。

「誰もいない…。」

広いグラウンドに出たがそこには誰もいなかった。