雨音ノイズ ページ2
A「野坂くん スマホ持ってきてるの？」
野坂「持ってきてないよ。」
A「じゃあ 今聞けないじゃん…」
野坂「Aちゃんのイヤホン片方貸してよ。」
A「えっ…」
野坂「あっ ごめんね。嫌だったよね…」
野坂くんは寂しそうに肩をがっくり落とした。
A「私は 全然 いいよ！」
野坂「ありがとう。」
そう言って野坂くんはにっこり笑い、
私のイヤホンを片方自分の耳につけた。
勢いで “いいよ” と言ってしまったけど本当は全然良くなかった。
これ以上近づいたら心臓が爆発しそうです…
それでも、私の気持ちをかき消すかのように雨音と
イヤホンから流れる雨音ノイズは鳴り止みません。
野坂「この曲いいね…」
A「良かった…」
野坂「この “どんな言葉ならべても 僕の心は変わらないから せめて今は本当の 君の気持ちを聞かせて”
っていうところが好きだな…
A「それは誰に対して思ったの？」
野坂「ひみつ♪」
A「そろそろ教えてくれない？
野坂くんの好きな人」
私は正直気になってたまらなかった。
なんで野坂くんの事になると緊張したりドキドキするのかはわからないけど…
野坂「そうだな〜…いつかは教えてあげるよ」
A「なにそれ〜」
つくし「あら〜お二人さん仲良く相合傘しながら
イヤホンとは、私 お邪魔でしたね♪」
A「なんで ここにいるの⁈///」
私はどんどん顔が熱くなっていくのを感じた。
つくし「来たらまずかったかな？
じゃあそろそろ行くね♪」
A「野坂くん ごめんね 中断しちゃっt…」
次の瞬間私はビックリしすぎて、言葉が出なかった。
A「のさか…くん？」
野坂くんは顔を真っ赤にしてた。
野坂「ちょ…今はこっち見ないで…」
A「どっ…どうしたの？熱でもあるの？」
私の想像をはるかに上回ることを野坂くんは次の瞬間言った。
野坂「だから…誰だって好きな子と相合傘してる途中に、あんな風に大谷さんみたいに言われたら
普通は恥ずかしいよね？」
私は野坂くんが言ったことを直ぐに理解ができなかった。
A「すっ…好きな人⁈」
野坂「だから…Aちゃんのこt…」
野坂が言葉を言い終わらないうちに第三者が現れたことからこの話は途切れてしまった。
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作者名：桜 夢亜羅 | 作成日時：2019年9月24日 6時
