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本番を明日に控えたリハーサルは、授業を終えてすぐの放課後に行われた。
五種類ある組が順に演技をする訳だが、本番に向けた確認と同時に互いの演技を見せ付け合う場も兼ねている。盛り上がりは本番さながらといったところだった。
団員達と出番を待ちながら、Aは目を凝らして野坂の姿を探した。人混みの中だろうと見つけられる自信はあったが、今のところその実力を証明できていない。
「野坂さんを探してるんですか？」
声をかけられると同時に、一星がAの側にやって来る。彼女と同じ白いTシャツに青のペイントを施した衣装が良く似合っていた。
「はい。見に来ると言っていたので…」
「西蔭さんが隣に居たらすぐ分かりそうですけど」
横に並んでグランドの向こう側を凝視するが、やはり野坂は見つからない。うーん、と唸っている内にリハーサル開始を告げるアナウンスが流れた。
「…もしかしたら生徒会のお仕事が入っちゃったんでしょうか」
「かもしれません。最近忙しいみたいですし」
一星が否定しないところを見るとその可能性が十分に高いことが分かる。Aは生徒会室があるはずの校舎に視線を向けた。責める気は少しも無かったが、残念に思うのは仕方がなかった。
とん、と背中に固い感触がして視線を戻す。一星の顔を遮るように割り込んできたのは、団員を鼓舞して回る団長の笑顔だった。
「二人とも準備できてるか？緊張しすぎて堅くなんなよ」
「俺は大丈夫ですよ。準備万端です」
「私も…問題ないです」
「ん、じゃあ今日もバッチリ頼むぞ！」
背骨に沿うように密着していた彼の手が離れて、体から力を抜く。Aは上手く笑えていただろうかと心配になった。
彼のコミュニケーション方法に慣れることは、いよいよ出来なかったらしい。
「烏丸さん？」
「はい？」
「大丈夫ですか？顔が引き吊って見えたので」
一星に言われやはり表情に出ていたのだとAは誤魔化しの苦笑いを浮かべた。
彼が持つ観察眼は野坂のお墨付きだと知ってはいたが、いざその対象になると一種の畏怖さえ覚える。
「まだ先輩とお話しするのに慣れなくて…」
「あぁ、確かに。一緒に練習しているとはいえ緊張しますよね」
「明日の後夜祭でご一緒することになったんですが、上手く話せるか不安です」
そこで一星の顔色が変わったのは、Aが分かる程明らかだった。しかしその理由を推測するまでの力が、彼女には無かった。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (
レス) @page43 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - かなりさん» お返事送れてすみません。いつもコメントありがとうございます！(* ´ ▽ ` *)今後も楽しんでいただけると幸いです。 (2020年7月7日 0時) (レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 更新おつかれさまです！もうドキドキして、ついにしたな〜と思いで嬉しい気持ちでいっぱいです！！これからの、展開がどうなってくるか、楽しみです！！これからも体に気をつけて頑張って下さい！ずっと応援しています！！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: 49621f134d (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - かなりさん» コメント毎回ありがとうございます！元気に過ごしてますよー、かなりさんも体調に気を付けて！応援に答えられるよう、頑張ります(*^-^) (2020年6月20日 11時) (レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 更新おつかれさまです！最近体調はいかがですか？私は、この小説がずっと大好きで、心が救われる小説です！！このご時世大変な時なので、あまり無理しないで下さい！これも体に気をつけて頑張って下さい！ずっと応援しています！！ (2020年6月18日 15時) (レス) id: f70c6ae0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輝 | 作成日時：2020年5月2日 12時
