なんでも無い日に（些か乱暴に）探鉱者が届きました。【第五人格】 (ページ2)

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　それから伝票を確認する。

『あ、え？？？』

　勘違いかと思った。勘違いだと思いたかった。
　【Norton・Campbell】と、伝票には書かれていた。かろうじて読めた部分に。何故か伝票は、泥にまみれたみたいに判別不可能になっていたけど。住所もよめやしない。
　どうして私の家だと分かったのか？

『落ち着け、とりあえず落ち着け、私。クールになるんだ、私！』

　自分でも意味不明なことを呟きながら、私はもう３週くらい箱の周りを回った。
　そのとき、ガタガタッと箱が揺れた。

『ヒエッ……』

　怖い、怖すぎる。
　等身大人形かな、って思ったけどそれ以上のものが入ってるだろお、これぇ！
　頼んでない、頼んでないよォ……。

『い、今開けますからね……』

　私は震える手で鋏を箱につきたてた。でも、中に人がいたら大変だから浅めにサクサクと切っていく。
　ようやく切り終えた箱を開けると、中にはふわふわした綿が詰め込まれていた。真ん中には、まごうことなき……。

『のぉぉときゃぁぁあ…？？』

　しまった、変な声が出た。
　というか肌が綺麗すぎる。左半分の火傷の跡とか本物だ。痛そう……。あと、髪の毛がふわふわしてる。顔をうずめたい(変態)。
　
　私はノートン君が目を覚ますまで、しばらく悶えていた。

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