なんでも無い日に探鉱者が届きました。 ページ1
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今日は休日だ。
世間の高校生さまは休日と言う休日を過ごせないことが多いらしいが、部活に入っていない私は休日は休日だ。友達はいるが、積極的に外で遊ぶ方ではないので、今日は一日中家にいることにしている。
「Aー！お留守番、よろしくね！」
「行ってくるよ！」
下の階から両親の声がした。
そうだった、今日から二人とも仕事でいなくなると言っていた。一年ほどではないが、3ヵ月くらいはいないと聞いた。世界を飛び回る仕事も大変だと思った。
私は着替えていた手を止めて、返事をする。
『はーい、いってらっしゃーい！』
ガチャン、と扉が閉まる音がした。
私はその音を聞いてから下へ行く。母親から頼まれていたので、取り敢えず部屋に置いてある洗濯物をたたみ始める。
『これ終わったら何しようかなー……。課題はもう終わったし、今日は映画でも見よっかな？』
誰もいなくなった途端、独り言が多くなってしまう。
パッパと洗濯物をたたんでしまった私は、それらを持ち主の棚の中へといれた。綺麗に洗濯物が片付くと、私はDVDボックスを取り出した。
「タイタニック」、「オペラ座の怪人」、「羊たちの沈黙」、「サロメ」、「シェイクスピアたちの恋」……。名作ぞろいだ。
『……何を見ようかな』
あんまり惹かれるものがない。
私はDVDボックスを閉じて、パソコンを開いた。父親の物なのでパスワードのメモを見ながらパソコンに入れる。
『PIXIV、PIXIV……っと』
私は画像投稿サイトでイラストを調べようと、キーボードをたたく。エンターキーを押そうとした時、家のチャイムが鳴った。
荷物が届くなんて聞いていなかったけどなぁ……そんな風に思いながら下に降りた。それからインターホンで宅配便だということを確認して、扉を開けた。
「お荷物でーす！」
『ああ、はい。ハンコ、ですよね』
ここにサインを、と言われたのでハンコを押していると、二人がかりで箱が運ばれてきた。
これって何？なんで二人がかり？大きすぎない？
「大きいので中に運びますね」
私は頭の中ではてなマークを飛ばしていた。
その間にも宅配便の人たちは荷物を運んでいった。それから最初の箱の半分くらいの大きさの箱も運ぶと帰っていった。
『なに、これ……？テレビ、なわけないよね。それにしては厚みが……』
４週ぐらい箱の周りを回った。
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