8点 -Side Ray- ページ9
ノーマンに好きな奴がいると知った次の日。
いつものように登校をして、いつものように授業を受け、いつもと同じ日常だった。
…ひとりを除いて。
「……おいノーマン。Bクラス行ってこいよ。」
休み時間、ノーマンに近付いて話しかける。
ノーマンは俺を見上げてキョトンとする。
「…えっなんで？」
「朝からそわそわし過ぎ。さっきだって授業中ボケーっとしてるし。そんなに気にするならさっさと迎えに行ってやれよ。」
授業中、先生に当てられても反応せず、ぼーっと前を向いてるノーマン。
いつも優等生なノーマンが珍し過ぎて先生も心配してた。
昨日ノーマンが言った「迎えに行く」という言い回しをすると、ノーマンはくすくすと笑った。
「やだなぁ、言ったでしょう？待ってるって。」
「そんなにせっかちじゃないよ〜」と言いながら次の授業の教科書の準備を始めている。
俺たちが話しているのを見てエマが「何話してるのー？」と寄ってきたのでさらっと「ノーマンに好きな子がいるって話」と言うとワンテンポ遅れて「えぇ！？だれだれ！？！？」と楽しそうに会話に混ざってきた。
「確かに今日は朝から本調子じゃなかったもんね！応援するよ、ノーマン！」
「……ちょ、レイ…！？す、す…！？ち、ちがうよ、僕はただ…」
「ねぇノーマン誰なの！？ねぇねぇ！」
顔を真っ赤にさせてごにょごにょと話すノーマンと、そんなの気にもせず誰だと聞き続けるエマ。
そろそろ収集つかなくなりそうだな。
「………目が離せないっていうか、大切にしたいんだ…。」
エマを抑えて「ちょっと落ち着け」と声をかけたその時、真っ赤な顔は変わらず、むしろさらに赤くなっている気もするが…ノーマンはハッキリと、言い放った。
俺もエマも固まる。
「…いや、それって」
「好きじゃん！！えぇ〜〜ノーマン恋してるんだぁ！いいないいなぁ！それで一体誰なの！？」
俺の言葉を遮ってまたうるさくなるエマ。
ノーマンは手元の教科書で顔を隠しながら、
「…Bクラスにいる、Aちゃん…」
と、小さな声で言った。
「へー、あいつAっていうのか。」
「……あの子に手を出したら、どうなるかわかってるよね。」
さっきまでほわほわとしていたはずのノーマンは、真っ黒なオーラを放っていた。
…こいつ重症だな。
引き気味にノーマンを見る。
そして俺は気付く。
「ノーマン、次の授業数学じゃなくて化学だぞ。」
今日のノーマンはおかしい。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
