5点 ページ6
「……なぁ、今日の数学わかった？
あの先生早口過ぎじゃね？つか日本語喋ってた？」
「………え、むしろ私にわかると思った？
授業のスピード早かったよねぇ…板書してる時間なんてなかったんだけど！てかこの問題のこの意味どういうことだし！」
高校一年生になってグレイス=フィールド学園の授業を受けるようになって、先生の名前や特徴を掴み始めていたある日の放課後だった。
わからなかったところをその日の放課後に教室に残って解く習慣をつけ始めている。
この日も、課題をするために教室に残っていた。
珍しく今日は教室に残る人が少なく、私を含めて3人のみだった。
『ねぇ、それって問4のこと？数学なら得意教科だし教えようか？』
やることを終えてあとは帰るだけだったのだが、困ってるクラスメイトがいるなら一応声はかけておこうと思い聞いてみると、その女の子はパァッと顔を輝かせた。
「お、教えて教えて！あの先生の説明早過ぎて何も頭に入ってこなかったの！」
「ちょ、お、俺も！！俺も教えて！」
気付けば机をくっつけて勉強会になっていた。
アリスとマックス。それが2人の名前だった。
一つ一つ紐解いて説明をすれば分かりやすく「わかった！」と反応をして計算をし始めた。
さすがグレイス=フィールド学園に入学してきただけある。理解が早い。
「そういやさ、Aちゃんはなんでそんなに勉強頑張ってるの？よく放課後残ってるよね？
私なんて終礼おわったらすぐ帰っちゃうよ？」
アリスに手を動かしながら話を振られる。
…話しながらできるから本当に頭の良さを感じる。
『…Aクラスに、行きたいの。』
なんとなく恥ずかしくなってしまい、少し俯きがちに言うと、ワンテンポ遅れて「えぇーーーーー！？！？」と2人でハモらせてびっくりされた。
「な、なんで！？Aクラスの連中見たことある！？休み時間勉強しかしてねえよ！？あいつらの頭の中気持ち悪いくらい勉強で埋め尽くされてるぞ！？！？そんなところに行きたいのかよ！？
いやすごいことだけど！！すごいけど！！！」
マックスにめちゃくちゃ早口でまくし立てられる。
隣でアリスはコクコクと頷いてる。
『……中学2年生のとき、進路に悩んでた私にグレイス=フィールド学園においでって言ってくれた人がいるの。
待ってる、って言ってくれたの。
…私、ここに入学するだけで満足してた。』
アリスもマックスも勉強する手を止めて聴いてくれていた。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
