38話 ページ39
『ノーマンくん、顔見せて。
私も、もっとノーマンくんのこと知りたい。
どんなことでも、知りたいと、私も思ってるから…！』
ぽんぽん、と背中を優しく叩いて腕を解くように催促すると少し力が緩んだ気がした。
私の顔は先程からずっと赤く染まっていて、今更隠しても意味がないとわかっているので、もういい。
私が知らないノーマンくんの顔を、たくさんみたい。
「…ねぇAちゃん。怒らない？」
『…？…怒らないよ。』
「……そっか、ありがとう。」
そう言うと抱きしめる力をパッと緩めて、そのまま腕が後頭部に来る。
…あ、これはやばい、とそう思ったのは男の子の手をしたノーマンくんの手が私の髪を遊ぶように撫でて、ほのかに赤くなった顔の、言葉にしなくても伝わってくるような愛しいものを見るような目と目が合ったその瞬間だった。
『…っん、！？…っふ…ちょッ、の…まぁっん…く、ん…！』
ぬる、と口の中に入ってくるノーマンくんの舌にびっくりして声を上げると、開いた隙をつくように口を開かされる。
ディープキスなんて、ドラマでしかみたことがなくて、こんな感じなんだ…とふわふわする頭で考えた。
嫌がるわけない、怒るわけない。
好きな人からのキスを拒む人が一体どこにいるのだろうか。
ちゅ、と最後に可愛い小鳥のさえずりのような可愛い音を立てて、キスをするとゆっくりと整った顔が離れていった。
「……っは、…ぁ、ごめんね、その、突然…。Aちゃんが好きだなぁ…って思ったらキスしたくなっちゃって…。」
『…い、や…そんな、あの、嫌がってない、から…。』
ぷしゅーーーーっと顔に熱が集まっていく。
さっきから、全身が燃えるように熱くなる。
全部全部、ノーマンくんのせいだ。
でも、この熱すらも愛おしく感じてしまう。
「……そ、っか。
…うん、ありがとう。」
ノーマンくんは柔らかく笑って、席に着き、まるで何事もなかったかのように、私が休んでいた時のエマちゃんやマックスの話をしてくれた。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
