28話 -Side Norman- ページ29
「エマのことを恋愛的な目では見てないよ。
…僕には、好きな人がいるから。」
「ッそれって！！Aちゃんだよね！？」
やけに食い気味で「好きな人」という単語に反応したアリス。
想い人の名前にピク、と反応してしまう自分がいた。
この子にAちゃんが好きだと伝えて良いのか？
もしもアリスが僕に好意を寄せているとしたらAちゃんは何をされるかわからないぞ？
そもそもAちゃんとアリスは仲がいいはず…アリスは何を考えている…？
考えろ、考えろ、と頭の中で色々な可能性を探りながら、ふと、アリスの顔を見た。
…あぁ、この顔は、違う。
「…うん、そうだよ。僕は、Aちゃんのことが好き。」
この顔は、エマやレイが僕に向けてくれるような、応援したいという気持ちが滲み出てる顔だ。
この子は悪い子じゃない。
そう思った。
「…今日、Aちゃんの家に行ってくれないかな！？
Aちゃん、きっと昨日もあんまり調子良くなかったんだと思う。
…昨日、精神状態が、ちょっと弱ってるように感じたから。
それに気付けなかったのはすごく…すごく、悔しいし私がAちゃんの家に行ってあげたいくらいなんだけど…その、ノーマンくんがエマちゃんのことを好きなんじゃないかって…そう、言ってたから。
だから、その…なんというか…ノーマンくんを追いかけて頑張ってきたAちゃんを、見捨てずに、努力を認めて欲しい、っていうか…あの、えっと…」
言やなくちゃいけないことと、思ってることと、ぐちゃぐちゃな文章を作って話をするアリス。
つまり、Aちゃんは僕がエマのことを好きだと勘違いをしていて、僕に見放されたような疎外感を感じている、と。
「…わかった。今日、お邪魔してくるよ。無理はさせない程度でお話してくる。
…それでどうかな？」
にこりと笑顔を作って問いかけてみれば、「ありがとう」という言葉が返ってきた。
こんな時にこんなことを考えてはいけないとわかってはいる。
自分が酷い奴だという自覚もしている。
だけど、そんな風に体調が悪い時でも僕のことを考えてくれたことに、喜んでいる自分がいた。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
