26点 ページ27
ピピピ、という機械音に反応し、脇に挟んでいた物を取り出す。
『…さんじゅうはちど、よんぶ…』
喉のイガイガする感覚に嫌気がする。
口から出る声はガサガサとしていて、本格的に風邪を引いてしまったのだと自覚した。
…風邪を、引いてしまった。
「うーん、今日は学校はお休みね。」
お母さんの心地いい声が耳に入る。
…昨日涙を見せてしまった手前、アリスとマックスに心配をかけてしまうと思うと、無理にでも学校に行くべきかと思ってしまう。
『…おかぁ、さん…わたし、がっこういくよ。』
「何言ってるの？もう…他の子に移したらどうするの？今日は安静にしてなさいな。
…進学先を決められずにいたあなたが突然グレイス=フィールド学園に行きたいなんて言い出して、びっくりしたけどとっても嬉しかったの。
Aクラスじゃないからダメ、だなんて言って入学してからも勉強に一生懸命取り組んで…。
あなたは私達の自慢の娘。
少し休みなさい。」
そう言って私のおでこを撫でるお母さんの手は少し冷たくて、火照った体に気持ちいい。
お母さんは「これから仕事に行ってくるけど、何かあったら遠慮なく連絡してね。」と言って部屋を出て行った。
両親は共働きで、兄弟もいないからこの家には今私しかいない。
おもむろに充電中のスマホを手に取り、チャットアプリを起動させた。
「かぜひいた。きょうがっこういけない。ごめんね」と変換も出来ずにチャットをアリスに送る。
ついでに体温計の写真も送っておく。
なんとなく、昨日涙を見せてしまっているのでもしけしたら…学校に行きたくないと私が思ってると勘違いをさせてしまうかもしれないと、そんな考えが頭をよぎったから。
すぐに既読はついて、アリスからは優しい言葉が送られてきた。
ありがとう、とチャットを打つのも怠くて私は夢の中へと落ちていった。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
